皆様こんにちは
今日はSOUNDPEATS社のワイヤレスイヤホンAir4 Proの実機レビューをお届けします。
先日、SOUNDPEATS社から提供を受けたワイヤレスイヤホンのCaplsle3 Proはとても使い勝手が良く、普段は妻が使い、私が電車に乗って長距離移動する際には耳栓代わりに借用するという夫婦共用状態になっています。
そんな時にSOUNDPEATS社から最新型ワイヤレスイヤホンのAir4 Proのレビュー依頼がありましたので、お受けすることにしました。
本レビューは、SOUNDPEATS社から実機提供を受けて執筆しています。しかしながら、こんな風に書いてくれという指示や公開前の事前チェックは不要で私の感想を正直に書いてよいとのことですので、いつも通り徹底したユーザー目線でお届けします。
- ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンのメリット・デメリットを知りたい方
- 手軽に持ち運び出来て音質の良いワイヤレスイヤホンをお探しの方
- SOUNDPEATS Air4 Proに興味をお持ちの方
- SOUNDPEATS Air4 Proの実際の使い勝手や性能を知りたい方
ジャンプできる目次
SOUNDPEATS Air4 Proとは
今回紹介するのは以下の製品です。
SOUNDPEATS Air4 Proは2023年10月に発売されたハイレゾ対応&アクティブノイズキャンセリング機能付のとても高機能なワイヤレスイヤホンです。本体カラーは黒と白があるようですが、今回は黒を選びました。
SOUNDPEATS Air4 Proの主要スペック表です。
タイプ | ワイヤレス 左右完全独立 カナル型 |
インターフェース | Bluetooth 5.3 |
同時接続数 | 2台 |
音質 | ハイレゾ |
対応コーデック | aptX Lossless, aptx adaptive, aptx, AAC, SBC |
再生帯域 | 20Hz ~ 40kHz (LDAC利用) 20Hz ~ 20kHz (従来コーデック利用) |
ノイズキャンセリング機能 | あり 最大45dB低減 パススルー/ノーマル/ノイズキャンセリングON |
連続再生時間 | 6.5時間(本体のみ) 26時間(ケースと併用時) |
充電時間 | 1.5時間(本体をケースから充電のみ) 2時間(ケースも充電の場合) |
充電コネクタ | USB-C |
重量 | 3g(イヤホン本体のみ) 36g(ケース部) |
サイズ | 34.4 x 24 x 20.7 mm(イヤホン本体) 64 x 24.2 x 48.3 mm(ケース) |

届いた製品パッケージです。片手で持てるくらいの大きさのコンパクトなパッケージでした。

中を開けるとこんな感じ
右側が本体で左の四角い紙は取り扱い説明書です。

説明書として入っているのはこの2つ。左はスマホアプリの紹介、右側が取扱説明書です。

本体が載っている白いトレイ(プラスチック)はめくれる様になっていて、その下にさらに付属品が格納されています。

入っているのは充電ケーブルと交換用のイヤーピースです。

白いトレイをめくるのは結構力がいるので下に付属品が入っているとは思わず、「念のために外してみるか」と思って外したら付属品が入ってました。見逃す人も多いんじゃないかな・・・

充電ケーブルはUSB-A to USB-C端子でした。

本体のふたを開けるとこんな感じ。イヤホン本体がそのまま入っていました。

ケースからイヤホン本体を取り出すとこんな感じです。
スマホとの接続性方法
スマホとの接続は極めて簡単です。
- 本体が入った状態でケースのふたを開ける
- スマホのBluetooth接続画面でSOUNDPEATS Air4 Proを選ぶ
だけです。1分も掛かりませんでした。
Air4 Proはマルチポイント接続と言って同時に2台と接続出来るそうなのでそちらもトライします。
手順は少し複雑なので取扱説明書をみて実行しました。以下が手順です
- 上の手順でまず1台目を接続しておく
- 1台目のスマホのbluetooth機能をoffにして接続を一旦切る
- ケースのペアリングボタンを押して2台目のスマホと接続する
- 1台目のスマホのbluetooth機能をonに戻す
1台目のbluetoothを一旦offにするので本当に複数台と接続できるかやや不安でしたが、④で1台目のbluetoothをonに戻したら無事に同時に2台接続出来ました。

ペアリングボタンはケース裏側にある充電端子の隣のボタンです。(画像だと充電端子の右側に薄く枠が見えるところがペアリングボタンです)
2台同時接続とは言え、2台から同時に音声を聞くことは出来ません。1台だけ再生しているときはそちらの音が自動的に聞こえます。2台同時に再生すると、後から再生を開始した方の音声に自動的に切り替わり、先に再生をしていた方は停止ボタンが押されます。
(iPhone純正の音楽アプリやiPadのAmazonPrimeなどいろいろ試しましたが、どのアプリでも同様に動作しました)

私はスマホも会社スマホとプライベートのスマホ2台ありますし、複数デバイスを持ち歩くことも多くこの機能はとても便利に感じます。
スイッチの機能と操作性
SOUNDPEATS Air4 Proはイヤホン本体の耳の外側部分にスイッチが付いています。

上の画像のSマークがついた金色の部分がスイッチです(両耳についています)。このスイッチをタップすることで様々な操作が行えます。
操作できる項目を列挙すると
- 再生/一時停止
- 音量を上げる/下げる
- 曲送り
- 電話を受ける/切る
- 着信拒否
- 通話切替
- Siri/Googleアシスタントの起動
- ゲームモード(低遅延モード)に切り替え
- ノイズキャンセルのレベルを切り替え
です。2つのスイッチだけでこれをやるので操作はかなり複雑です。すべて覚えて使いこなすのはかなり難しいと感じます。私にとっては、タップ1回での音量上げ下げ、素早く2回タッチで再生/停止くらいが現実的に使いこなせる範囲です。
気になる音質は?
音質については、音声は聞き取りやすくドラマなどの動画視聴には良いと感じました。この使い方で不満を感じることは殆どないと思われます。
イヤホンなのでダイヤフラムの大きさにはどうしても限界がありますが、SOUNDPEATS Air4 Proはなんと13mmの大口径ダイナミックドライバーを採用しています。この本体にどうやって13mmの大口径が収まっているのか不思議なくらい頑張った設計です。
このため、SOUNDPEATS Air4 Proはイヤホンの中でも優れた低音でも深みのある音を楽しめます。ダイナミックレンジ(音の強弱の表現)も十分で動画を視聴していても、時々あれ?と思うほど緻密な表現をすることがあります。手元にあった格安イヤホンと比較するとその音質の差は歴然です。
このイヤホンはQualcommのBluetoothチップ「QCC3071」を搭載していますので、2021年発表のaptX最新コーデックaptX Losslessに対応しています。 このコーデックは帯域拡大と可逆圧縮技術を用いて、CDと同等のデータをBluetoothで通信できることが特徴です。
aptX Losslessで我々が行ったのは、990Kbpsという帯域幅を、1.1Mbpsにまで20%拡張したということです。つまり音が通るパイプを太くしました。そしてまだ足りない部分は圧縮を行いますが、その部分は「可逆圧縮」と呼ばれる方法で圧縮を行います。これは圧縮率の小さい、データを完全に復元できる圧縮です。ですから、帯域幅を広げたことと、足りない部分を可逆圧縮で補うことで、CDクオリティの1.411Mbpsの高音質伝送が可能になったというわけです。
デノンの新TWS「PerL Pro」に搭載された「aptX™ Lossless」と「Qualcomm® Snapdragon Sound™」とは? Qualcommの大島さんに聞いてみた | Denon 公式ブログ
このコーデックを利用するには、スマホ側もaptX Losslessに対応している必要があります。(iPhone系は非対応でした。残念。Android系には対応機種が多数ありますね
さらにSOUNDPEATS Air4 ProはSnapdragon Soundにも対応しています。Snapdragon Soundとは通信状況に応じて適切なコーデック(aptX Adaptive, aptX HD, aptX LowLatency, aptX Lossless)に切り替えることで常に最良な音質で音楽を楽しむことが出来る技術です。
SOUNDPEATS Air4 Proはイヤホンとしては十分な音質であると言えるでしょう。
ノイズキャンセリング機能は超強力
SOUNDPEATS Air4 Proのノイズキャンセリング能力は超強力です。
以前レビューしたCapsule3 Proも超強力だったのですがさらに強力になっています。Capsule3 Proは最大43dBのノイズキャンセリング能力でしたが、Air4 Proでは最大45dBに強化されています。
実機比較した感覚だと長年愛用してきた「Bose QuietComfort 45」をかなり上回る性能です。
スイッチ操作でモード切替が可能となっており、アクティブノイズキャンセリング機能ON、アクティブノイズキャンセリング機能OFF、環境音取り込みモードの3つが切り替え可能です。
通勤通学などで電車に乗られる方などの耳栓代わりとしての使い方にも良い選択肢だと思います。私もこの用途で今後フル活用したいと思っています。
付け心地は良く、装着検出機能はとても便利
SOUNDPEATS Air4 Proの付け心地は良いと感じました。イヤーピースがとても柔らかい素材で出来ていて、耳へのフィット感が良く感じます。勿論、多少の異物感はありますが数時間程度なら連続で装着していられると感じます。
SOUNDPEATS Air4 Proには装着検出機能が搭載されていますので、音楽を聴いている最中に片方でもイヤホンを外すと自動的に再生が停止されます。再度装着すると再生が再開されます。この機能はオーディオプレイヤーだけでなく、AmazonPrimeやYoutubeアプリなどでも有効です。
音楽を聴いている最中や動画を観ているときにちょっと会話をしたい、駅のアナウンスを聞きたいといったようなシーンでとても便利な機能です。
この機能は装着していない状態で再生を禁止する機能ではなく、着脱を検出して再生/停止ボタンを押すだけの機能です。片耳でも外すと再生は停止されますが、そのまま片耳で聴き続けたい場合スマホ操作で再生を再開すれば片耳で音楽を楽しめます。
他の選択肢との比較
ノイズキャンセリング機能+ワイヤレスという観点で競合製品と比較します。
まずは私が普段愛用しているBose QuietComfort 45との比較です
SOUNDPEATS Air4 Pro | Bose QuietComfort 45 | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
音質 | ||
マイク性能 | ||
付け心地 | ||
ノイズキャンセリング | ||
ディレイ | ||
バッテリー | ||
操作性 | ||
携帯性 | ||
価格 | ||
Amazon ボタン | Amazonで探す | Amazonで探す |
Bose QuietComfort 45は私が長らく愛用しているヘッドフォンです。SOUNDPEATS Air4 ProとBose QuietComfort 45とでは価格差がかなりあるのとタイプも違うのでフェアな比較ではないのですが、Air4 Proは結構善戦をしています。
Air4 Proは4倍も価格差があるQuietComfort 45と比較しても優れたノイズキャンセリング能力を持っているほか、携帯性の高さ、装着性の良さに優れています。何よりもコスパ面では圧倒的にAir4 Proに軍配が上がります。一方で音質面特に低音では残念ながらかなりの差でBose QuietComfort 45が優位です。また操作性の作り込みなどもBose QuietComfort 45に軍配が上がります。
総じていえば、Air4 ProはBose QuietComfort 45と比べて普段使いにより適したイヤホンであると言えると思います。
次に妻が少し前まで使っていた格安イヤホンであるNutriChef BX3との比較です。
SOUNDPEATS Air4 Pro | NutriChef BX3 | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
音質 | ||
マイク性能 | ||
付け心地 | ||
ノイズキャンセリング | ||
ディレイ | ||
バッテリー | ||
携帯性 | ||
価格 | ||
Amazon ボタン | Amazonで探す | Amazonで探す |
少し下の価格帯のイヤホンと比べることで、Air4 Proの特徴が良く見えます。
際立つのはその音質の良さ、ノイズキャンセリング能力ですが、付け心地の良さも優れています。Air4 Proはイヤーピースの素材が柔らかくかつ肉薄なので耳にフィットしやすく、結果として耳の奥まで突っ込まなくても普通に使えます。このことがAir4 Proの付け心地の良さにつながっています。
SOUNDPEATS Air4 Proレビューまとめ
今回はSOUNDPEATS社のワイヤレスイヤホンAir4 Proのレビューをお届けしました。
Air4 Proは手軽に持ち運び出来るワイヤレスイヤホンとしては価格帯はやや上ですが、極めて優れたノイズキャンセリング能力と大口径ダイナミックドライバー搭載+ハイレゾ対応の高音質を誇るコスパの良いイヤホンです。
通勤通学で電車を利用される方などにはとても使い勝手の良いお買い得なワイヤレスイヤホンです。
この記事が皆様のワイヤレスイヤホンのお役に立てることを願っています。最後までお読みいただきありがとうございました。