今回は、ASUS社製24.5インチゲーミングモニター「VG258QR-JとVG258QR-R」のレビューをお届けします。
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rは販売経路のみの違いでスペック上の違いはありません。実売価格を比較の上お買い得な方を選ぶようにしましょう。
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rは
最高リフレッシュレート165Hzの24.5インチTN液晶ゲーミングモニターです。
色彩よりも応答速度重視のTN液晶を採用していること、色彩を示す重要スペックである色域が非公開となっていることから、色彩面では不安が残るモニターです。
最高リフレッシュレートは165Hz, 応答速度は0.5msでありTN液晶であることも併せて考えると描画速度には優れたモニターです。
165Hzのリフレッシュレートが利用可能なのはDisplayPortでの接続時のみであり、DVI端子での接続では144Hz、HDMI端子の接続では120Hzにまで低下することには注意が必要です。
Sync技術としては、FreeSync、Adaptive-Sync, G-SYNC Compatibleと最近主流のすべてのタイプに対応しています。
画面の位置調整自由度が高い高機能なスタンドが付属しています。スピーカーも搭載されています。
価格面では特にAmazon限定販売の品番VG258QR-Jがこのカテゴリで最安クラスの価格帯となっています。
以上を総合的に勘案し、「画質面に不安が残るがコストパフォーマンスには優れるモニターであり、DisplayPortで接続される予定の方には選択肢となりうるモデル」であると評価します。
総合評価は★2つです。
VG258QR-JとVG258QR-Rは同一スペックです。実売価格ではAmazonもしくは楽天市場での購入がお買い得でした。(2023年11月調べ)
ジャンプできる目次
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rのスペック解説
カタログスペック一覧
より詳しい情報は、ASUS VG258QR-Jの公式HP及びASUS VG258QR-Rの公式HPを確認してください。
画質面での不安が最大のデメリット
ASUS VG258QR-JとVG258QR-RはTN液晶を採用しています。最近流行りのIPS液晶と比べると液晶の応答が良く、高速描画に適した液晶ですが、特にやや斜めから見る場合の明るさや色彩面にデメリットのある液晶です。
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rは元々色彩面で不安のある設計となっていることに加え、表現可能な色の範囲を表す重要なスペックである色域が非公開となっています。このことはゲーミングの際に色彩を重視される方にとっては見逃せない大きなデメリットとなります。
※一部サイトで「色域:NTSC 72%」と表記されているのを見かけましたが、公式サイトや公式スペックシートなどで公開されている値ではありませんので注意してください。
描画速度はかなり速い
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rの最高リフレッシュレートは165Hz,応答速度は0.5msと快速です。
採用されているTN液晶は高速描画を得意とする液晶ですので、その点から考えてもASUS VG258QR-JとVG258QR-Rの描画速度はとても優れていると評価できます。
描画速度が速いことで高速リフレッシュレートを残像感なくキレイに描き出すことが可能となります。このことはFPSや一部のMMOなどを有利に進めるうえでとても大切です。
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rの描画速度は色彩を犠牲にしていますので、例えばIPS液晶のモニターで同等の速度を達成するのは難しいと思われます。
画面のカクツキなどを抑えるSync技術としては、FreeSync, Adaptive-Sync, G-SYNC Compatibleと最近主流の3方式すべてに対応しています。
入力端子は豊富だが、DisplayPortでの接続が推奨
ASUS VG258QR-JとVG258QR-RにはDisplayPort v1.2とHDMI 1.4、DVI端子と3種類の入力端子が搭載されています。一見様々な端子で接続可能な便利なゲーミングモニターに見えますが、入力端子ごとに最大リフレッシュレートが異なることには注意が必要です。
DisplayPortでは165Hz, DVI端子では144Hz, HDMI端子では120Hzまでとなります。
特にHDMI端子で接続することを検討されている方はかなり多いと思いますので、そのような方は最高リフレッシュレート144Hzのよりお求めやすい価格のモニターを選ぶか、HDMI2.0端子搭載のモニターを選びましょう。HDMI2.0端子であれば165Hzまで利用可能です。
パソコン側の端子の数が足りない時の対応はこちらの記事で解説しています
入力遅延を抑えるGameFast入力技術
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rには、入力遅延を極限まで抑えるGameFast入力技術が搭載されています。
ほんのわずかでも相手より先に反応することが有利なFPSゲームや、ラグがあると正確なコントロールが難しいMMOなどでは嬉しい機能です。
ゲームがさらに有利になるGamePlus機能
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rにはゲームをより有利に楽しむことが出来る機能として、GamePlus機能が搭載されています。
GamePlus機能に含まれるのは、FPSゲームなどで役立つエイムポイント表示機能、経過時間を表示してくれるタイマー機能などです。
実際のところ、この機能が役に立つと思うかどうかは大いにプレイヤー次第だとは思います。
長時間でも快適にゲーミング出来るスタンドデザイン
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rは人間工学に基づいたデザインのスタンドを採用しており、長時間のゲーミングでも疲労の蓄積を抑える事が可能です。
画面の高さが調整可能である事に加え、上下左右の首振り調整も可能です。
ゲームプレイ時の姿勢にピッタリ合ったポジションに調整することが出来ます。
また、ポジション調整だけでなく画面を回転させて縦長の画面の状態で利用することも可能です。アーケードゲームなどで縦長画面モードがあるゲームもありますので、その様なゲームを多くプレイされる方にはこのスタンドはメリットとなります。
メーカーと保証
ASUSは台湾の会社です。パソコン本体及びマザーボードメーカーとしても有名です。コストパフォーマンスの良いゲーミングモニターを多数販売しています。
ASUS社は液晶ディスプレイ本体及びパネルの3年保証を謳っています。
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rの総合評価
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rを選ぶメリット
- 165Hz, 0.5msの圧倒的に速い描画速度によるスムースな描画
- 主要なSync技術3種類すべてに対応
- 描画ラグを抑えスムースなゲーミングを可能にするGameFast機能搭載
- 様々な便利機能GamePlus機能搭載
- 快適なゲーミングを可能にする人間工学に基づいたスタンド
- スピーカー搭載
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rを選ぶデメリット
- 色彩面で不安が残るTN液晶採用&色域非公開
- DVI接続およびHDMI接続時に最高リフレッシュレートが下がる
総合評価
ASUS VG258QR-JとVG258QR-Rは
最高リフレッシュレート165Hzの24.5インチTN液晶ゲーミングモニターです。
色彩よりも応答速度重視のTN液晶を採用していること、色彩を示す重要スペックである色域が非公開となっていることから、色彩面では不安が残るモニターです。
最高リフレッシュレートは165Hz, 応答速度は0.5msでありTN液晶であることも併せて考えると描画速度には優れたモニターです。
165Hzのリフレッシュレートが利用可能なのはDisplayPortでの接続時のみであり、DVI端子での接続では144Hz、HDMI端子の接続では120Hzにまで低下することには注意が必要です。
Sync技術としては、FreeSync、Adaptive-Sync, G-SYNC Compatibleと最近主流のすべてのタイプに対応しています。
画面の位置調整自由度が高い高機能なスタンドが付属しています。スピーカーも搭載されています。
価格面では特にAmazon限定販売の品番VG258QR-Jがこのカテゴリで最安クラスの価格帯となっています。
以上を総合的に勘案し、「画質面に不安が残るがコストパフォーマンスには優れるモニターであり、DisplayPortで接続される予定の方には選択肢となりうるモデル」であると評価します。
VG258QR-JとVG258QR-Rは同一スペックです。実売価格ではAmazonもしくは楽天市場での購入がお買い得でした。(2023年11月調べ)
競合製品との徹底比較
Acer NITRO VG240YSbmiipfx
同等の価格帯の23.8インチIPS液晶を搭載した165Hzのゲーミングモニターです。
こちらのモニターは元より発色に優れるIPS液晶を採用しており、色域もsRGB 99%と公開されていることに加え、HDR10にも対応していますので、画質面での安心度はかなり高いモニターです。
HDMI2.0端子も搭載していますので、HDMI接続でもリフレッシュレート165Hzを達成可能です。FreeSync Premiumに対応しています。スピーカーも搭載されています。
一方でスタンドの調整機能はチルト調整のみに限られるのがデメリットです。
色彩面での不安が見逃せない方やHDMI接続を考えられている方はこちらのモニターをチェックしてみてはいかがでしょうか?
ASUS TUF Gaming VG249Q1A
同一メーカーで類似スペックのゲーミングモニターです。
23.8インチのIPS液晶パネルを搭載した最高リフレッシュレート165Hzのモニターです。このモニターも色域が公開されていますので、色彩面での不安はありません。
HDMI2.0端子は搭載されていませんので、DisplayPort接続される方にお勧めする競合製品です。
FreeSync PremiumとAdaptive-Syncに対応しています。スピーカーも搭載しています。
デメリットとしてはスタンドの調整機能がチルト角のみということです。
販売経路で型番が違いますがスペック上の違いはありません。
ASUS VG258QR-J ビューまとめ
本記事は、ASUS社製ゲーミングモニター「ASUS VG258QR-JとVG258QR-R」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てることを願っています。