皆様こんにちは。タロウです。
今日はパソコンとモニターを接続する際に接続端子の形が合わないとお悩みの方向けに「モニターとの接続端子の変換方法」を解説します。
接続端子の変換は知ってしまえばそれほど難しくないのですが、結構なハマりポイントがあります。変換コネクタや変換アダプターを購入されようとしている方は、失敗して無駄な出費をしないためにも是非ご一読ください。
- PCモニター・液晶ディスプレイ側の端子とパソコン側との端子が合わずお悩みの方
- 接続端子の変換コネクタ・アダプタの選び方が良くわからない方
端子の変換ではなく、「端子の空きがない」とお悩みの方はこちらの記事に解決方法があります
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PCとモニター間の変換アダプタ購入の注意点
変換には向きがある。間違えると動作しない。
いきなりですが、ここが一番のハマりポイントです。
どういうことかと言うと、例えば
- パソコン側:DisplayPort ⇒ モニター側:HDMI
- パソコン側:HDMI ⇒ モニター側:DisplayPort
で購入すべきアダプターが異なるという事です。
これを間違えて購入してしまい刺さるけど映らない(使えない)というのが一番のハマりパターンです。
特に気にせず検索すると逆変換のコネクタがヒットしたり、商品説明の記述があいまいor読み飛ばすことで簡単に間違えてしまい不幸な事態に陥ります。
そもそも変換に向きがあるという事を知らないと回避しようのない地雷ですね・・・
パソコン側の端子は何で、モニター側の端子は何なのかをきちんと確認し、間違えの無い商品選択をするように細心の注意を払いましょう。
変換の組み合わせによっては「変換不可」「費用が高額」になる
PCモニター/液晶ディスプレイの接続に主に利用される端子は下記5つです。
- DisplayPort
- HDMI
- DVI-I, DVI-D
- Dsub (VGA)
実は、これらを自在に変換することは出来ません。また、物理的には出来ても物凄く費用が掛かってしまったりします。
接続端子の性能は、①DisplayPort > ②HDMI > ③DVI > ④Dsubです。
性能の高い側から低い側への変換は容易ですが、高い側から低い側への変換は困難で、性能差が開くほど困難さが増していくとご理解ください。
本記事では「なんとか変換したい」と言う方のニーズに応えるため、物理的に可能な限り変換手段を解説します。中には高額の費用が掛かる変換の組み合わせもあります。
希望の端子変換に費用が掛かりすぎると感じられた方は、例えばUSB端子を使ってモニターをつなぐ手法があり、こちら記事でその方法を解説しています。
異なる端子間の変換方法
異なる端子間の変換にはその変換の組み合わせに適したアダプターや変換ケーブルを購入し取り付けます。
ここでは変換組み合わせごとにどのアダプタ/変換ケーブルを選べば良いか解説します。
正直怪しげな製品も沢山あるのですが、可能な限り厳選した製品を紹介しています。
くれぐれも変換の向きを間違えないでくださいね!
パソコン側:DisplayPortからの変換
DisplayPortからの変換はどの組み合わせも簡単で費用も比較的安く済みます。
モニター側:HDMIへの変換
この変換は簡単&安価です。
費用の目安は¥2000弱です。
直結可能な変換ケーブルが販売されています。OSなど意識する必要なく普通のケーブルとしてそのまま利用することが出来ます。
このタイプのケーブルは逆変換には対応していませんので、PC側がDisplayPortであることを確認してから購入してください
モニター側:DVI-Iへの変換
この変換は簡単&安価です。
費用の目安は¥2000弱です。
直結可能な変換ケーブルが販売されています。
普通のケーブルの様にそのままつないで利用することが出来ます。
モニター側:DVI-Dへの変換
この変換は簡単&安価です。
費用の目安は¥1000程度です。
写真の様に直結でつなげる変換ケーブルが販売されています。
この様なケーブルを購入し直結しましょう。
モニター側:Dsub (VGA)への変換
この変換は簡単です。
直結で変換可能なケーブルが販売されています。
このようなケーブルを使って直結しましょう。
費用の目安は¥1000~¥2000です。
パソコン側:HDMIからの変換
HDMIから各端子への変換も比較的容易&安価に可能です。
逆向き変換のアダプタやケーブルが多数販売されていますので、逆方向への変換機器と間違えないように注意して購入しましょう。
モニター側:Display Portへの変換
この変換は変換の向きに要注意です!
逆向きの変換の製品が沢山出ているので間違えて購入しないようにしましょう。いわゆる変換ケーブルタイプは殆どこの逆の変換用です。
例えばこの製品ならHDMI->DisplayPortに変換可能です。
費用は¥2000程度です。
モニター側:DVI-Iへの変換
この変換は要注意です。
HDMIからDVIに変換できるとして売られているケーブルの大半はDVI-Dへの変換ですので、間違えないように選びましょう。
例えばこの製品が利用可能です。(DVI-Iケーブルは自前で用意する必要があります)
費用は¥1000程度。ケーブルも買うなら¥2000台半ばです。
ただし、DVI-DケーブルをDVI-I端子に差し込むことも可能ですので、DVI-Iへの変換に拘りが無く刺さって映像が出ればよいとお考えの方は、下のモニター側:DVI-Dで紹介するケーブルを利用すると費用を抑える事が可能です。
モニター側:DVI-Dへの変換
この変換は簡単&安価で双方向変換が可能です。
こちらで紹介しているケーブルを使えば、HDMI⇔DVD-Dにどちらがパソコン側か気にせず変換が可能です。
費用は¥1000程度です。
モニター側:Dsub (VGA)への変換
市販のケーブルで簡単に変換が可能です。
費用は¥1000程度です。
パソコン側:DVI-Dからの変換
DVI-D端子はデジタル信号をやり取りする端子です。
とても良く似た端子にDVI-I端子がありますが、そちらはデジタル信号+アナログ信号のやり取りをする端子です。
DVI-D端子とDVI-I端子には互換性があり、DVI-D端子向けの機器はDVI-I端子に利用可能です。
ただしその逆は不可ですので気を付けましょう。
モニター側:Display Portへの変換
一般的な製品ではこの変換をすることは出来ません。
ちょっと特殊な接続をする下記製品であれば、パソコン側のDVI-D端子とUSB-A端子を使ってDisplayPort出力に変換することが可能です。費用は¥5000程度かかるようです。
モニター側:HDMIへの変換
上でも紹介しましたが、HDMI⇔DVI-D間の変換は簡単&安価で双方向変換が可能です。
こちらで紹介しているケーブルを使えば、HDMI⇔DVD-Dにどちらがパソコン側か気にせず変換が可能です。
費用は¥1000程度です。
モニター側:DVI-Iへの変換
このパターンは変換不要です。
DVI-DケーブルはDVI-I端子に刺さりますので、そのまま刺せばOKです。
モニター側:Dsub (VGA)への変換
単純な変換ケーブルで変換し直結可能です。
費用は¥2000をやや切る程度です
パソコン側:DVI-Iからの変換
DVI-I端子はDVI-D機器と互換性がありますので、上で解説したパソコン側:DVI-Dからの変換で紹介した機器が利用可能です。
ここではパソコン側DVI-I専用の機器をDVI-D機器より安く購入できる場合のみ紹介します。
モニター側:Display Portへの変換
この変換専用の変換アダプタを見つける事が出来ませんでした。
パソコン側:DVI-Dからの変換で紹介した機器を利用しましょう。
モニター側:HDMIへの変換
この変換専用の変換アダプタを見つける事が出来ませんでした。
パソコン側:DVI-Dからの変換で紹介した機器を利用しましょう。
モニター側:DVI-Dへの変換
このパターンは変換不要です。
DVI-DケーブルはDVI-I端子に刺さりますので、そのまま刺せばOKです。
モニター側:Dsub (VGA)への変換
シンプルな変換ケーブルで変換し、直結可能です。
例えばこの様な製品があります。
費用は¥1000程度です。
パソコン側:Dsubからの変換
Dsub端子はアナログ出力しかないので、デジタル信号に変換するのは結構大変です。
モニター側:Display Portへの変換
この変換を実現する機器を見つける事が出来ませんでした。
現時点で通常の手段で入手可能な変換アダプタは販売されていないようです。
モニター側:HDMIへの変換
VGA端子+オーディオ出力+電源ケーブルの組み合わせでHDMI端子に変換することが可能です。
例えば下記製品があります。
上の様な変換をしても良いですが、USB-A端子が開いているのであればVGA端子を利用せずUSB-AだけをHDMIに変換することが可能です。ぜひこちらの記事もご一読ください。
モニター側:DVI-Dへの変換
この変換に適した機器を見つける事が出来ませんでした。
モニター側:DVI-Iへの変換
下の様なアダプタを利用して変換し接続することが可能です。
費用は¥1000程度です。
PCモニター接続端子の変換方法と注意点まとめ
随分長くなりましたが、「PCモニター接続端子の変換方法と注意点」をお届けしました。
端子変換は利用する機器を間違えると映像が映りません。
この記事が皆様の間違えの無い機器選びのお役に立てることを願っています。