今回は、DellのPCモニター「Dell S2421HとS2421HN」のレビューをお届けします。
S2421HとS2421HNはスピーカーの有無だけが違うの姉妹品です。
- S2421H:3W×2のステレオスピーカー搭載
- S2421HN:スピーカーレス
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
Dell S2421HとS2421HNは、デスクワークに丁度良いスペックのパネルにHDMIが2口搭載されたマルチユース向きの23.8インチフルHDモニターです。
搭載されているパネルは、sRGB 99%、輝度250cdのIPS液晶であり、デスクワーク向けとして必要十分なスペックです。
入力端子としてHDMIが2口搭載されているのがこのモニターの大きな個性の1つです。これにより、複数台のパソコンを同時に接続しておくことが可能になりますので、ケーブルの差し替えなしに複数台の機器での利用が可能です。
S2421Hはスピーカーも搭載しています。スピーカーのサイズは3W×2とこのサイズのモニターに搭載されているスピーカーとしてはやや大型です。これにより、例えばNintendo Switchと作業用PCの両方を繋いでおいて仕事中はPC画面を映して、仕事が終わったらSwitchで遊ぶといった使い方も出来る様になります。
S2421HNにはスピーカーは搭載されていません。
良品版ともに、薄型ベゼル、フリッカーフリー、ブルーライトカットという抑えるべき点はしっかり抑えられた製品です。
コストパフォーマンスと言う点では一般的なモニター並みです。スペックとしてはS2421Hの方がS2421HNより上位なのですが、S2421Hの方が価格が下のケースが多いです。多くの場面でS2421Hの方がお買い得なモニターです。
以上を総合的に勘案し、S2421HとS2421HNは「複数台の機器を接続しデスクワークをするような使い方をされる方に適したモニターで、S2421Hはゲーミングにも適しておりかつ価格面でもお買い得なモニター」あると評価します。
総合評価はS2421Hは本サイト最高評価の★5、S2421HNは★3つとします。
![タロウ](https://taro-style.com/wp-content/uploads/2021/05/1F1EFC3B-BF97-4B64-905F-6643E9EEEA9B.jpeg)
S2421HもS2421HNもAmazon、楽天市場、Yahooショッピングいずれでも購入可能ですが、S2421Hは調査時点では在庫切れでした。S2421HN(S2421HN-Rも同じ)は楽天市場がお買い得でした(2023年11月調べ)
ジャンプできる目次
Dell S2421HとS2421HNの特徴を解説
![](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81st1waQKlL._AC_SL1500_.jpg)
性能や機能に触れる前に実機の外観をチェックしましょう。
まずは正面から。とてもスタイリッシュな作りのモニターですね。
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次に背面から。背面は白で細かな凹凸が付けられておりとても質感が高い仕上がりになっています。四角い枠に見える部分は取り外せる蓋になっていて、この中にVESAマウントが搭載されています。マスキングテープでかくしてある部分にサービスタグとシリアルナンバーがプリントされています。
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最後に側面から。本体の厚さ自体はそれなりにありますが、白部分の仕上がりの高さも相まって質感は高い作りです。
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Dell S2421HとS2421HNのカタログスペックです。普段使いに丁度良いスペックのパネルを搭載し、マルチ入力で使いやすいHDMI端子2口搭載が特徴です。S2421Hに搭載されている3W×2のステレオスピーカーは24インチモニターとしては大型です。
メーカー | Dell |
型番 | S2421H S2421HN |
発売 | 2021年1月 |
画面サイズ | 23.8インチ |
液晶種類 | 非光沢 IPS |
解像度 | FHD(1920×1080) |
色数 | 約1677万色 |
色域 | sRGB 99% |
輝度 | 250 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
HDR対応 | 非対応 |
描画速度 | 75Hz, 4ms |
入力端子 | HDMI 1.4 × 2 |
USB PD | |
USBハブ (USB-C接続時) | |
スタンド機能 | 〇:上下角調整 ×:高さの調整 ×:左右首振り ×:画面の回転 |
VESAマウント | 〇 |
フリッカーフリー | 〇 |
薄型ベゼル | 〇 |
スピーカー | 3W×2 (S2421H) 非搭載 (S2421HN) |
Sync技術 | FreeSync |
主要スペックのみを抜粋表示しています。
より詳細のスペックはDell S2421Hの公式ホームページおよびS2421HNの公式ホームページにて確認してください。
Dell S2421HとS2421HNは、23.8インチのFHDのIPS液晶パネルを搭載しています。
描画能力はS2421HとS2421HNで違いはありません。
パネルの主要スペックである色域はsRGB 99%, コントラスト比1000:1、輝度250cd/m2といずれもデスクワーク向けのフルHDモニターとして一般的な値です。
画質面で尖ったところはありませんが、デスクワーク向けとしては必要十分な性能のモニターです。
![](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91BOKjMaIjL._AC_SL1500_.jpg)
実機での描画性能をチェックします。まずはカラーグラデーションチェックです。このチェックはEIZO社のホームページの画像を利用しました。
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各色ともとてもキレイな発色です。グラデーションの滑らかです。(縦筋のように見えるのは背景の映り込みです。)
次にアナロググラデーションチェックです。
![](https://taro-style.com/wp-content/uploads/2023/02/4491FE08-3276-4B2A-A050-1425F9FEE28E.jpeg)
一番上の無段階グラデーションはとても滑らかに表示され、その一段下(上から2段目、下から4段目)のグラデーションの階段もキチンと視認可能です。
実機チェックの結果からも、S2421HとS2421HNはデスクワークを含む普段使いに十分な描画性能を有していることが確認できました。
Dell S2421HとS2421HNの接続端子は
- HDMI × 2 (入力)
- 音声出力 × 1
です。
HDMI端子はパソコンとの接続に使えるだけでなく、Nintendo Switchなどのゲーム機との接続にも使えるとても汎用性の高い端子です。
![](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71sKJqLY5fL._AC_SL1500_.jpg)
HDMI端子が2口搭載されているのはこのモニターを選ぶ大きなメリットの1つです。
HDMI端子が複数搭載されているとメインで使う作業用のパソコンだけでなく、ゲーム機やレコーダーも同時に接続しておくことが可能です。両方つないで置けば、入力切替操作だけでどちらの画面を映すか選択できますので、とても便利です。
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入力の切り替え操作はモニター右下のスイッチ操作で行います。
お気に入りの操作として登録しておけば、最短ボタン2回(標準で3回)で切り替え出来ますので、ケーブル差し替えと比べるととても簡単です。
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マルチソースで利用される方にはS2421HとS2421HNは有力な選択肢となるモニターです。
Dell S2421Hには画面の下部にスピーカーが搭載されています。サイズは3W×2とこのサイズのモニターに搭載されているスピーカーとしては大型です。(24インチモニターでは2W×2のスピーカーを搭載するモデルが主流です)
このスピーカーは音質もそれなりによく、ゲーミング用途にも十分使えるレベルです。
HDMIが2口搭載されていることとも相まって、S2421HはパソコンだけでなくNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機を繋いで遊ぶのに適したモニターです。
Dell S2421HとS2421HNのスタンドは、画面の前後方向の角度を調整できます。
画面の角度が変えられることで、自分の目線の高さに合わせて快適に使える様に調整できます。これにより、画面を正面から直視でき見やすくなるほか身体への負担も軽減できます。
一方で画面の高さ調整機能は省かれています。この点はこのモニターの割り切りポイントの1つであり、デメリットとなります。
![](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61%2B34ZbZtaL._AC_SL1500_.jpg)
スタンドの組み立て作業はとても簡単です。以下の写真の様にドライバー不要で数分で完了しました。
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Dell S2421HとS2421HNにはVESAマウントが搭載されているため、モニターアームに取り付けて使うことが可能です。モニターアームを取り付けることでさらに自在に画面の位置を調整できるほか、机にしっかりと固定できるので耐震性も格段に向上します。
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Dell S2421HとS2421HNはフレームレス設計です。
左右と上側のフレームが極めて細くあたかもフレームがないかの様に見えるデザインをフレームレス設計と呼んでいます。
この様な設計のモニターのメリットは「全体的にスッキリした見た目になる」と「マウスカーソルを見失いにくい」そして「省スペースに役立つ」ことです。
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特にマウスカーソルを見失いにくいというのはデスクワークをする際に地味に効いてくる嬉しさです。
ただし、実機ではフレームだけ薄くても画面の非表示部が結構あるパターンがあるので注意が必要です。
S2421Hでフレーム+非表示部の幅を図ったところ、なんと驚異の5mmでした。1cmを切ればフレームレスと言っても良いところをその半分以下ですので、S2421Hのフレーム部はとても薄いと言って良いと思います。
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また、S2421HとS2421HNはスタンドだけでなく、本体の背面もスッキリとした美しいデザインです。
デザイン性に優れている製品ですので何処に置いても違和感がない事に加え、ふとした時に目に入るデザインが美しいので気分よく作業が出来ます。
![](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81oSvI7HdZL._AC_SL1500_.jpg)
Dellはアメリカの会社です。
モニターの出荷台数で8年連続 世界 No.1です。
元々ビジネス向けとしてモニターシェアがかなり大きかったのですが、最近は個人向けモニターにも力を入れています。
この様な経緯もあって、事務作業などを行うのに適したラインナップが充実しています。
![](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61SXATk0zkS._AC_SL1500_.jpg)
Dell製モニターには3年間保証(液晶パネル及びバックライトを含む)、良品先出サービスが付いています。保証期間の3年というのは一般的な内容です。
良品先出しサービス
Dell製モニターは3年間保証、良品先出しサービスの対象のため、3年間のハードウェア限定保証の期間内であれば、交換が必要になった場合、翌営業日までにモニターを出荷いたします。
Dell S2421Hには、「1点でもドット抜けがあれば製品交換」の保証が付いています。
「ドット抜け」とはパネルのピクセル(このモニターなら1920×1080の約200万個)のうち、点灯しない不良ピクセルの事です。
多数のピクセルがあるパネルを製造する際、どうしても不良ピクセルは混入してしまうため、通常は数個のドット抜けであれば保証対象外(泣き寝入り)です。
S2421Hは1個でもドット抜けがあれば交換する、という事なので極めて安心のサポートです。
![](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71YtwW3iUHL._AC_SL1500_.jpg)
Dell S2421HとS2421HNの総合評価
![総合評価](https://taro-style.com/wp-content/uploads/2021/05/26B0DD5A-12A5-4FFF-9D18-BAC03CDA592A.jpeg)
Dell S2421HとS2421HNを選ぶメリット
- デスクワークに必要十分な性能のパネル搭載
- マルチソースで利用するときに嬉しいHDMI端子2つ搭載
- 前後首振り調整が可能なスタンド付き
- 画面のチラつきを抑えるフリッカーフリー機能搭載
- 見た目にも実用上も嬉しいフレームレスデザイン
- スタンドだけでなく背面まで美しいデザイン
- 動画視聴やゲームに役立つスピーカー付き(S2421Hのみ)
Dell S2421HとS2421HNを選ぶデメリット
- 画面の高さ調整が出来ない
- スピーカーが搭載されていない(S2421HNのみ)
Dell S2421HとS2421HNは、デスクワークに丁度良いスペックのパネルにHDMIが2口搭載されたマルチユース向きの23.8インチフルHDモニターです。
搭載されているパネルは、sRGB 99%、輝度250cdのIPS液晶であり、デスクワーク向けとして必要十分なスペックです。
入力端子としてHDMIが2口搭載されているのがこのモニターの大きな個性の1つです。これにより、複数台のパソコンを同時に接続しておくことが可能になりますので、ケーブルの差し替えなしに複数台の機器での利用が可能です。
S2421Hはスピーカーも搭載しています。スピーカーのサイズは3W×2とこのサイズのモニターに搭載されているスピーカーとしてはやや大型です。これにより、例えばNintendo Switchと作業用PCの両方を繋いでおいて仕事中はPC画面を映して、仕事が終わったらSwitchで遊ぶといった使い方も出来る様になります。
S2421HNにはスピーカーは搭載されていません。
良品版ともに、薄型ベゼル、フリッカーフリー、ブルーライトカットという抑えるべき点はしっかり抑えられた製品です。
コストパフォーマンスと言う点では一般的なモニター並みです。スペックとしてはS2421Hの方がS2421HNより上位なのですが、S2421Hの方が価格が下のケースが多いです。多くの場面でS2421Hの方がお買い得なモニターです。
以上を総合的に勘案し、S2421HとS2421HNは「複数台の機器を接続しデスクワークをするような使い方をされる方に適したモニターで、S2421Hはゲーミングにも適しておりかつ価格面でもお買い得なモニター」あると評価します。
![タロウ](https://taro-style.com/wp-content/uploads/2021/05/1F1EFC3B-BF97-4B64-905F-6643E9EEEA9B.jpeg)
S2421HもS2421HNもAmazon、楽天市場、Yahooショッピングいずれでも購入可能ですが、S2421Hは調査時点では在庫切れでした。S2421HN(S2421HN-Rも同じ)は楽天市場がお買い得でした(2023年11月調べ)
競合製品との比較
23.8インチの非光沢IPS液晶を搭載した競合製品です。スペック的にはかなり似通った製品です。
こちらのモニターの色域はNTSC 72%であり、Dell S2421HとS2421HNのsRGB 99%とほぼ同等です。輝度250cd/m2、コントラスト比1000:1も同等です。
こちらのモニターには高機能なスタンドが付属しており、画面の高さ調整と縦画面化が可能となっています。また音量調節ボタンが搭載されていて音量調整がしやすいというのもこのモニターのメリットです。
スピーカーは搭載されていますが、1.5W×2とやや小ぶりであることと、HDMI端子が1口しかないこと(代わりにDisplayPortが1つ搭載されています)がデメリットです。
価格面ではS2421HとS2421HNよりお求めやすい価格帯です。
L24-28を選ぶメリット
- 画面の高さ調節と縦画面化が可能
- 音量調整ボタン搭載
- お求めやすい価格帯
L24-28を選ぶデメリット
- HDMI端子は1口しかない
- デザイン性ではS2421HとS2421HNには劣る
スピーカーは不要、という方にはぜひチェックしてもらいたい競合製品です。
23.8インチの非光沢IPS液晶を搭載していますが、色域はsRGB 113.8%ととても広く、輝度も300cd/m2と明るいパネルを搭載しています。また画面の高さ調整も可能です。
実売価格でもややお買い得となっています。
242E2FE/11を選ぶメリット
- 色域はsRGB 113.8%ととても広い
- 輝度が300cd/m2と明るい
- 画面の高さ調整が可能
- お求めやすい実売価格
242E2FE/11を選ぶデメリット
- スピーカーは搭載されていない
Dell S2421HとS2421HNのレビューまとめ
本記事は、Dell社のPCモニター「Dell S2421HとS2421HN」のレビューをお届けしました。
![タロウ](https://taro-style.com/wp-content/uploads/2021/05/1F1EFC3B-BF97-4B64-905F-6643E9EEEA9B.jpeg)
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てること、そして皆様が買ってよかったと思えるモニターに出会える事を願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。