今回は、IODATA社のPCモニター「IODATA KH270V-B」のレビューをお届けします。
KH270V-BはKH270Vの後継機種です。スペック上の目立った変更点はありませんが、消費電力が約6%低下しています。価格面でも新型のKH270V-Bの方がお買い得ですので、特別な事情のない方はKH270V-Bを選びましょう。
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
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★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
IODATA KH270V-Bは、シンプル&低価格路線の27インチフルHDモニターです。
色域が公開されていないことから色彩面では不安があるモニターです。この点は画質を重視される方にはこのモニターを選ぶ大きなデメリットとなります。
入力端子は主流のHDMIだけでなくVGA端子も搭載していることから、新旧幅広いパソコンと接続可能なモニターです。
付属のスタンドはチルト角のみが調整可能なシンプル機能のスタンドです。スタンドの足の部分にスマホを立てられる溝が付けられていることはとても珍しい個性です。
スピーカーが搭載されている点はメリットです。
価格面でいうと、27インチフルHDモニターの中ではややお買い得な価格帯に位置しますが、同様のスペックのモニターと比べるとやや高めの価格であり、コストパフォーマンスはそれほど優れている方ではありません。
以上を総合的に勘案し、IODATA KH270V-Bは「画質面で不安がりコストパフォーマンス面でもやや苦戦しているモデル。大幅割引で入手できるのであれば画質に拘らない方にとっては選択肢になり得るモニター」であると評価します。
総合評価★2つとします。
ジャンプできる目次
IODATA KH270V-Bの特徴を解説
IODATA KH270V-Bのカタログスペックです。色域が非公開なのが残念です。入力端子、スタンドなど全体的にシンプル&低価格路線の設計となっている製品です。
メーカー | IODATA |
型番 | KH270V-B |
発売 | 2022年7月 |
画面サイズ | 27インチ |
液晶種類 | 非光沢 ADS |
解像度 | FHD(1920×1080) |
色数 | 1677万色 |
色域 | 非公開 |
輝度 | 300 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
HDR対応 | 非対応 |
描画速度 | 75Hz, 5ms |
入力端子 | HDMI × 1 VGA × 1 |
USB PD | |
USBハブ (USB-C接続時) | |
スタンド機能 | 〇:上下角調整 ×:高さの調整 ×:左右首振り ×:画面の回転 |
VESAマウント | 〇 |
フリッカーフリー | 〇 |
薄型ベゼル | 〇 |
スピーカー | 2W×2 |
Sync技術 |
主要スペックのみを抜粋表示しています。
より詳細のスペックはIODATA KH270V-Bの公式ホームページにて確認してください。
IODATA KH270V-Bは画質を表す重要スペックである色域の値が公開されていません。このことは画質を重視してモニターを選ばれる方にとってとても大きなデメリットです。
格安路線で色域が非公開のモニターは画面全体が黄色がかっていたりしますので、その様なモニターを避けたいという方は色域が公開されいるモニターを選ばれた方が無難です。(下の方で同価格帯の色域をきちんと公開しているモニターを紹介します)
輝度の300cd/m2という値は平均よりは明るい値です。
IODATA KH270V-Bは画面のフレーム部の幅が狭い「4辺極細フレーム設計」となっています。極細と謳っていますが上と左右のフレーム幅が約10mmありますので、競合製品のフレームレスモニターよりはやや幅があります。
画面下のフレームが約14mmというのはかなり薄いです。この部分は競合製品はロゴマークが入っていたりと数cmあるのが普通ですので、この点はこのモニターを選ぶメリットの1つです。
フレームの幅が薄いと画面をまたぐカーソル移動がやりやすいので、このモニターの下にノートパソコンの画面を並べる上下配置のマルチモニターをされる方には恩恵が大きい設計です。
IODATA KH270V-Bには接続端子としてHDMI端子×1とVGA端子×1が搭載されています。HDMI端子はとても汎用性の高い端子ですが、一部の旧型ノートパソコンではHDMI端子が搭載されておらず、VGA端子しかないというパターンがあります。
そのような場合でもKH270V-Bであれば接続可能ですので、KH270V-Bの接続性はかなり高いと言えます。
IODATA KH270V-Bのスタンド機能はとてもシンプルです。画面の調整として上下角(チルト角)のみの調整が可能です。このこと、特に画面の高さの調整が出来ないことはこのモニターを選ぶデメリットの1つです。
画面の高さ調整が出来ないと座高や机の高さなどに応じた適正な調整が出来ませんので長時間利用時に身体に負担がかかりやすくなってしまいます。
KH270V-Bのスタンドは足の部分にスマホがハマる溝が彫られており、その部分にスマホを立てることが出来ます。(横置きで立てるのが無難です。縦置きだと機種によっては倒れます)
このようなスタンドはこのシリーズ以外では見かけませんのでこのモニターの個性と言って良いでしょう。
IODATA KH270V-Bには2W×2のスピーカーが搭載されています。モニターにスピーカーが搭載されているとちょっとした動画視聴の際などに役立ちますのでとても便利です。
IODATA KH270V-Bは旧モデルのKH270Vと比較して約6%消費電力が減少しています。
モニターの消費電力を気にされる方はあまり多くないかとは思いますが、電気代が高騰する昨今においてはメリットの1つとなりえる変更点です。
IODATA KH270V-Bの総合評価
IODATA KH270V-Bを選ぶメリット
- 4辺極細フレーム設計ですっきりした見た目&マルチモニターで使いやすい
- VGA端子付きで旧型のノートPCとの接続も可能
- 台座にスマホスタンドが付いていて便利
- スピーカー(2W×2)搭載で便利
- 旧モデルより約6%消費電力がダウン
IODATA KH270V-Bを選ぶデメリット
- 色域が非公開であり画質面で不安がある
- 画面の調整自由度が少なく特に高さ調整が出来ない
IODATA KH270V-Bは、特に大きな個性はない良くも悪くも平凡な27インチフルHDモニターです。
色域が公開されていないことから色彩面では不安があるモニターです。この点は画質を重視される方にはこのモニターを選ぶ大きなデメリットとなります。
入力端子は主流のHDMIだけでなくVGA端子も搭載していることから、新旧幅広いパソコンと接続可能なモニターです。
付属のスタンドはチルト角のみが調整可能なシンプル機能のスタンドです。スタンドの足の部分にスマホを立てられる溝が付けられていることはとても珍しい個性です。
スピーカーが搭載されている点はメリットです。
価格面でいうと、27インチフルHDモニターの中ではややお買い得な価格帯に位置しますが、同様のスペックのモニターと比べるとやや高めの価格であり、コストパフォーマンスはそれほど優れている方ではありません。
以上を総合的に勘案し、IODATA KH270V-Bは「画質面で不安がりコストパフォーマンス面でもやや苦戦しているモデル。大幅割引で入手できるのであれば画質に拘らない方にとっては選択肢になり得るモニター」であると評価します。
競合製品との比較
画質の良さとコストパフォーマンスを両立させた27インチフルHDモニターです。
色域はsRGB 113.1%と7インチフルHDモニターの中で最高水準の値であり、かつ輝度も350cd/m2ととても明るく、全体としてとても色彩豊かで明るい映像を映し出せるモニターです。
スピーカーが搭載されていないがこのモニターを選ぶデメリットです。
実売価格はよりお求めやすい価格となっていますので一度こちらのモニターもチェックしてみては如何でしょうか?
272E2F/11を選ぶメリット
- 色域が公開されており安心して購入できる
- クラス最高水準の画質の良さ
- 輝度350cd/m2と明るいパネル
- 実売価格がよりお買い得
272E2F/11を選ぶデメリット
- スピーカーが搭載されていない
こちらのモニターはVA液晶を採用した27インチフルHDモニターです。
VA液晶はコントラスト比が3000:1ととても高く、白と黒の差をよりハッキリと表示することが可能な液晶です。パソコンでテキスト作業が多い方はこのモニターを選ぶメリットは大きいと言えます。
最大輝度が250cd/m2とやや低いですが、デスクワークにおいて気になるレベルではありません。
KA272Abmiixを選ぶメリット
- 色域が公開されており安心して購入できる
- コントラスト比が3000:1と優れており、黒い文字をよりクッキリ映し出せる
- 極めて優れたコストパフォーマンス
KA272Abmiixを選ぶデメリット
- 最大輝度が250cd/m2とやや低い
IODATA KH270V-Bのレビューまとめ
本記事は、IODATA社のPCモニター「IODATA KH270V-B」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てること、そして皆様が買ってよかったと思えるモニターに出会える事を願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。