今回は、IODATA社製27インチPCモニター「GigaCrysta KH2760V-UZ」のレビューをお届けします。
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
IODATA GigaCrysta KH2760V-UZは、
27インチ4K解像度のADS液晶モニターです。
IODATA社はこのモニターをゲーミングモニターと謳っていますが、最大リフレッシュレートは60Hzであり応答速度も18ms(最速設定で4ms)ですのでスペック上は一般的な描画速度の汎用モニターに分類されます。(いわゆるゲーミングモニターではリフレッシュレート144Hz以上、応答速度1ms程度が目安です)
パネルスペックに目を向けると、最も重要な性能指標である色域が非公開でありその画質については疑念が残ります。輝度350cd/m2、コントラスト比1000:1と言うのは一般的なレベルです。
付属のスタンドはシンプル設計のスタンドで、チルト調整(画面の上下向き)だけが可能です。VESAには対応していますのでモニターアームの取り付けは可能です。
価格帯は汎用4Kモニターとして最安クラスです。(ゲーミングモニターとしても最安クラスです。)
以上を勘案し、KH2760V-UZは「デスクワークで使うモニターとしてはお買い得だが画質に懸念が残るモデル。いわゆるゲーミングモニターとしては性能不足なモデル。」であると評価します。
総合評価は★2つとします。
KH2760V-UZはAmazonでは取り扱いはなく、楽天市場で取り扱いがありました。(2023年3月調べ)
ジャンプできる目次
IODATA GigaCrysta KH2760V-UZの特徴を解説
カタログスペック一覧
IODATA GigaCrysta KH2760V-UZのカタログスペック一覧です。
色域が非公開であることが残念です。描画速度は60Hz, 18msであり高速描画を売りとするゲーミングモニターではありません。
より詳しいスペックは、IODATA社のHPにて確認できます。
色域が非公開なのが残念
KH2760V-UZのパネルスペックを見て最も気になるのは色域が非公開である事です。
色域とはパネルが映し出せる色の範囲を示すスペックで、描画能力を図る上で最も重要なスペックです。4Kモニターを購入される方は当然ながら画質の良さを期待されるかと思いますので、この点は大変残念です。
輝度350cd/m2、コントラスト比1000:1はコスパ路線の4Kモニターとしては一般的なレベルです。HDRには対応していませんので、動画視聴やゲーミングなどである暗いシーンの微妙な明るさの差の表現や、凄く明かるいシーンでの白飛びなどは気になる可能性が高いです。
描画速度は汎用モニター同等かやや劣る
描画速度を表す指標はリフレッシュレートと応答時間です。
リフレッシュレートは画面が1秒間に何回書き変わるかを表すスペックです。汎用モニターであれば60Hzあれば十分で、ゲーミングモニターの場合は144Hz以上が目安です。この数値が高いと動きの速いシーンでの描画能力に差が出ます。MMOやFPSなど敵の動きを的確に捉えて対処する必要のあるゲームではこの数値を重視してモニターを選びましょう。
応答時間は液晶が応答する時間を表す指標でこの数値が小さいほど素早く反応する液晶である事を示します。ただし、この値は無理矢理電圧をかけて捻りだすことが出来てしまうので、高ければ高いほど良いという訳ではなく、一定以上のレベルであれば十分と判断するのが妥当です。目安は汎用モニターで5ms程度、ゲーミングモニターで1msです。
この指標でKH2760V-UZを見た場合、リフレッシュレートは60Hz、応答時間は18ms(標準設定)です。
これは汎用モニターとしてみた場合でもやや劣る数値であり、KH2760V-UZは高速描画を売りとするいわゆるゲーミングモニターとは呼べません。
※ゲーミングモニターという定義がキチンと決まっているわけではないので、「ダメ」とは言えませんが、スペック的に見てこのモニターをゲーミングモニターと謳って販売することには「違和感を覚えます」
フレームレス設計は嬉しい
KH2760V-UZは上側と左右のフレームの幅が狭いフレームレス設計になっています。
左右のフレーム幅と非表示領域を足した正味のフレーム幅は約8.5mmとかなり薄目です。
フレームの幅が薄いと画面を複数並べた時に映像が連続して見えるので使いやすいことに加え、省スペースにも寄与します。また見た目にもスタイリッシュで美しいです。
便利なスピーカー付き
KH2760V-UZには2W×2のスピーカーが搭載されています。2W×2と4Kモニター搭載のスピーカーとしてはやや小ぶりですが、簡単な動画視聴などでは十分活躍すると思います。
接続端子は一般的
KH2760V-UZにはDisplaPort×1とHDMI×2が搭載されています。どちらもバージョンに関する情報は見つけられませんでした。
パソコン側の端子が足りなくてお悩みの方はこの特集記事に解決方法あります
IODATA GigaCrysta KH2760V-UZの総合評価
KH2760V-UZを選ぶメリット
- 競合製品と比べて圧倒的にお買い得な価格で購入可能
- ちょっとした動画視聴に役立つスピーカー搭載
KH2760V-UZを選ぶデメリット
- 色域が非公開
- ゲーミングモニターとしては描画速度が不足
総合評価
IODATA GigaCrysta KH2760V-UZは、
27インチ4K解像度のADS液晶モニターです。
IODATA社はこのモニターをゲーミングモニターと謳っていますが、最大リフレッシュレートは60Hzであり応答速度も18ms(最速設定で4ms)ですのでスペック上は一般的な描画速度の汎用モニターに分類されます。(いわゆるゲーミングモニターではリフレッシュレート144Hz以上、応答速度1ms程度が目安です)
パネルスペックに目を向けると、最も重要な性能指標である色域が非公開でありその画質については疑念が残ります。輝度350cd/m2、コントラスト比1000:1と言うのは一般的なレベルです。
付属のスタンドはシンプル設計のスタンドで、チルト調整(画面の上下向き)だけが可能です。VESAには対応していますのでモニターアームの取り付けは可能です。
価格帯は汎用4Kモニターとして最安クラスです。(ゲーミングモニターとしても最安クラスです。)
以上を勘案し、KH2760V-UZは「デスクワークで使うモニターとしてはお買い得だが画質に懸念が残るモデル。いわゆるゲーミングモニターとしては性能不足なモデル。」であると評価します。
KH2760V-UZはAmazonでは取り扱いはなく、楽天市場で取り扱いがありました。(2023年3月調べ)
競合製品との徹底比較
汎用モニターとしての競合製品
Acer OmegaLine CB282Ksmiiprfx
4Kモニターを動画仕様や画像編集など汎用モニターとして利用される方向けの競合製品です。
KH2760V-Uで非公開であった色域をキチンと公開していることに加え、色の正確さを表す色精度の値まで公開しています。セミプロの方まで十分に使える高い描画能力を備えたモニターです。
価格面ではKH2760V-Uと同等程度ですので、4Kの汎用モニターをお探しの方はこのモニターもチェックしてみましょう。
ゲーミングモニターとしての競合製品
リフレッシュレート144Hz, 応答時間1msの27インチ4Kゲーミングモニターです。
とても広い色域とDisplayHDR600対応で綺麗な画像でとても快適なゲーミングを楽しむことが可能です。
価格面ではKH2760V-Uよりも大分上がりますが、27インチ4Kのゲーミングモニターとしては最もお求めやすい価格帯の製品です。
IODATA GigaCrysta KH2760V-UZレビューのまとめ
本記事は、IODATAのPCモニター「GigaCrysta KH2760V-UZ」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てることを願っています。