今回は、PHILIPSのPCモニター「PHILIPS 27E1N5600AE/11」のレビューをお届けします。
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
PHILIPS 27E1N5600AE/11は、ち密で色彩豊かな映像を映し出せる利便性も高い27インチQHDモニターです。
パネルの色域はsRGB 114.18%, NTSC 102.2%と極めて広く、また最大輝度も300cd/m2と十分であることからQHD解像度でち密で明るく色鮮やかな映像を映し出すことが可能です。
一方でHDR技術には対応していないため、特に映画鑑賞やゲーミング用途においてコントラスト表現性能に物足りなさを感じることはあるかもしれません。
極めて使い勝手の良いUSB-C端子が搭載されていることはこのモニターを選ぶ大きなメリットの1つです。この端子は最大65Wの電源供給に対応しているほか、急速充電に対応したUSB 3.2端子4口とも接続されており多様な機器をUSB-Cケーブル1本で同時に接続可能です。
搭載されているスタンドは高さ調整もできる優れたスタンドであり、またフリッカーフリーやローブルーモードなど眼精疲労に配慮した機能も搭載されているため、長時間利用でも安心して作業できるモニターです。
価格帯としてはミドルクラスよりもやや下の価格帯であり、コストパフォーマンスにも優れています。
以上を総合的に勘案し、PHILIPS 27E1N5600AE/11は「色彩豊かな映像とUSB-Cの高い接続性を兼ねそろえたコストパフォーマンスの良いモデルであり、幅広い方におすすめ出来るモニター」であると評価します。
総合評価★4つとします。
ジャンプできる目次
PHILIPS 27E1N5600AE/11の特徴を解説
PHILIPS 27E1N5600AE/11のカタログスペックです。
メーカー | PHILIPS |
型番 | 27E1N5600AE/11 |
発売 | 2022年11月 |
画面サイズ | 27インチ |
液晶種類 | 非光沢 IPS |
解像度 | QHD(2560×1440) |
色数 | 約1677万色 |
色域 | sRGB 114.18% NTSC 102.2% |
輝度 | 300 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
HDR対応 | 非対応 |
描画速度 | 75Hz, 1ms |
入力端子 | DisplayPort v1.2 × 1 HDMI 1.4 × 1 USB-C × 1 |
USB PD | 65W |
USBハブ (USB-C接続時) | USB 3.2×4 (急速充電 B.C 1.2対応) |
スタンド機能 | 〇:上下角調整 〇:高さの調整 ×:左右首振り 〇:画面の回転 |
VESAマウント | 〇 |
フリッカーフリー | 〇 |
薄型ベゼル | × |
スピーカー | 3W×2 |
Sync技術 | Adaptive-Sync |
主要スペックのみを抜粋表示しています。
より詳細のスペックはPHILIPS 27E1N5600AE/11の公式ホームページにて確認してください。
PHILIPS 27E1N5600AE/11のパネルはとても発色の良いパネルです。
PHILIPS社のパネルは他の製品もそうなのですが、とても色域が広く深みのある色表現が出来ることが特徴です。PHILIPS 27E1N5600AE/11もsRGB 114.18%(競合製品はsRGB 99%程度)、NTSC 102.2%(同じく72%程度)と極めて優れたパネルを搭載しています。
また最大輝度も300cd/m2と十分に明るいパネルです。
これにQHD解像度が加わることで、細部までち密な色鮮やかな映像を描き出すことが出来ます。単純な事務作業などのデスクワークに使うには勿体ないレベルのスペックですので、公式HPに書かれているようにCAD/CAMなどの画像や動画をメインに利用される方の期待にも応えることが出来るモニターです。
PHILIPS 27E1N5600AE/11は接続端子として以下の3種類の端子が搭載されています。
- DisplayPort v1.2
- HDMI 1.4
- USB-C (最大65W給電可能)
この3種類が搭載されていれば最近のパソコンとの接続で困ることはありません。
USB-C端子が搭載されていることが一番大きな特徴で、この端子を利用すればパソコンのACアダプターを接続する必要がなくなること、さらにはモニター本体に存在するUSB-A端子(USB 3.2)の4口が利用可能になります。
ここに外付けキーボードやマウス・ヘッドセットなどを繋いでおけば、モニターとPCを繋ぐUSB-Cケーブルを指すだけですべての機器が利用可能になります。ノートパソコンを使われる方で外出先などに持ち出す機会の多い方には手間を省けるとても嬉しい端子です。
注意点としては、パソコン側にUSB-C端子があれば即接続可能というわけではない事です。パソコン側も対応している必要があります。
PHILIPS 27E1N5600AE/11に付属しているスタンドは高機能なスタンドです。
画面の上下角の調整と高さの調整が可能です。この2つが調整できることで身体に負担のかかりにくい位置に画面を調整できますので、特に腰や首などが痛くなりやすいという方にはメリットとなります。
画面の回転にも対応しており、画面を縦長の状態にして作業することも可能です。
PHILIPS 27E1N5600AE/11には3W×2のステレオスピーカーが搭載されています。
27インチQHDのモニターに搭載されているスピーカーとしてはやや大型です。動画を見るときなどにスピーカーがあるととても便利です。
PHILIPS 27E1N5600AE/11は操作スイッチにも特徴があります。
一般的なモニターは画面の右下にボタンが並んでいて、そのボタンで入力ソースの切り替えや音量調整、画面の明るさなどいろんな設定をするのですが、このモニターは画面右下の裏側にトグルキーが存在します。
画面をつかむようにして(もちろん表示部には触らずに)操作するため、右下にボタンが並んでいる場合よりも操作性は高くなっています。特にこのモニターはスピーカー付きですので、よく使う音量調節がしやすいというのはメリットだと思います。
PHILIPS 27E1N5600AE/11の総合評価
PHILIPS 27E1N5600AE/11を選ぶメリット
- sRGB 114%という極めて広い色域による鮮やかな色彩
- 65Wまで給電可能なUSB-C端子搭載
- 急速充電にも対応したUSB 3.2×4のUSBハブ機能(USB-C接続時に利用可能)
- 画面の高さ調整も可能で長時間でも快適に利用できる
- 3W×2とやや大きめのスピーカー搭載
- 眼の疲れに配慮した搭載
PHILIPS 27E1N5600AE/11を選ぶデメリット
- HDR技術には非対応でコントラスト表現性能は競合製品並の性能
- フレームレス設計ではないので、マルチモニター的な使い方には弱い
PHILIPS 27E1N5600AE/11は、ち密で色彩豊かな映像を映し出せる利便性も高い27インチQHDモニターです。
パネルの色域はsRGB 114.18%, NTSC 102.2%と極めて広く、また最大輝度も300cd/m2と十分であることからQHD解像度でち密で明るく色鮮やかな映像を映し出すことが可能です。
一方でHDR技術には対応していないため、特に映画鑑賞やゲーミング用途においてコントラスト表現性能に物足りなさを感じることはあるかもしれません。
極めて使い勝手の良いUSB-C端子が搭載されていることはこのモニターを選ぶ大きなメリットの1つです。この端子は最大65Wの電源供給に対応しているほか、急速充電に対応したUSB 3.2端子4口とも接続されており多様な機器をUSB-Cケーブル1本で同時に接続可能です。
搭載されているスタンドは高さ調整もできる優れたスタンドであり、またフリッカーフリーやローブルーモードなど眼精疲労に配慮した機能も搭載されているため、長時間利用でも安心して作業できるモニターです。
価格帯としてはミドルクラスよりもやや下の価格帯であり、コストパフォーマンスにも優れています。
以上を総合的に勘案し、PHILIPS 27E1N5600AE/11は「色彩豊かな映像とUSB-Cの高い接続性を兼ねそろえたコストパフォーマンスの良いモデルであり、幅広い方におすすめ出来るモニター」であると評価します。
競合製品との比較
同じようなスペック、同じような価格帯の同一メーカーの競合製品です。
パネルの色域がわずかに狭いですが、輝度はこちらのモニターの方が明るく総じて画質面では上です。スピーカーがやや小さくなるのがデメリットです。
価格帯はかなり近いので、セールなどのタイミング次第ではこちらの方がお得に購入可能なこともあります。価格チェックしてみることをおすすめします。
276B9/11を選ぶメリット
- 最大輝度が350cd/m2と明るく画質面で上回る
276B9/11を選ぶデメリット
- 色域がわずかに狭い(プロユース以外の使い方では誤差レベルです
- スピーカーが2W×2とやや小ぶり
デスクワークに適した27インチQHDモニターです。
色域こそsRGB 99%と一般的なスペックですが、デスクワークで使うには十分なスペックの27インチQHDモニターです。こちらのモニターにはウィンドウを自動で整列させるソフトも提供されていますので、QHDの広いデスクトップ領域にウィンドウを並べて使う、という方にはかなりのメリットがあるモデルです。
実売価格もやや下ですのでデスクワーク目的でモニターをお探しであればチェックしてみると良いでしょう。
S2722DCを選ぶメリット
- お求めやすい実売価格
- ウィンドウを自動で整列させるソフトが提供されている
S2722DCを選ぶデメリット
- 色彩面での性能は一般的なモニター並み
PHILIPS 27E1N5600AE/11のレビューまとめ
本記事は、PHILIPS社のPCモニター「PHILIPS 27E1N5600AE/11」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てること、そして皆様が買ってよかったと思えるモニターに出会える事を願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。