BenQ EX251 徹底レビュー

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BenQ MOBIUZ EX251のレビュー概要

おすすめ度
 (4)

BenQ MOBIUZ EX251は、220Hzという驚異的なリフレッシュレートと、発色の鮮やかなIPSパネルを融合させた、次世代のスタンダードを担うゲーミングモニターです。

ゲーミングモニター市場において、長らく主流だった「144Hz」や「165Hz」といったスペックは、今やエントリーからミドルクラスの標準となりました。しかし、競技性の高いFPSタイトルをプレイするユーザーにとって、その一段上の領域である「240Hzクラス」は憧れでありながらも、価格やパネル方式の制限という高い壁が存在していました。かつて、この速度域を手に入れるためには、視野角が狭く色再現性に欠ける TNパネルを選択するか、極めて高価なハイエンドモデルに投資するしかなかったのです。そんな市場のジレンマを打破すべく登場したのがEX251です。

EX251の最大の特徴は、「実用的な速度」と「妥協のない映像美」の完璧なバランスにあります。220Hzという数値は、一般的な240Hzモニターと比較しても人間の目による体感差は極めて小さく、一方でPCへの負荷やコスト面では非常に優れたパッケージングとなっています。これにより、Apex LegendsやVALORANTといったタイトルで、プロレベルの滑らかな視認性を手に入れながら、RPGや映画鑑賞ではIPSパネル特有の鮮やかな色彩を余すことなく享受できるようになりました。まさに、勝つための「デバイス」としての側面と、楽しむための「ディスプレイ」としての側面を高次元で両立させています。

さらに、BenQが長年培ってきた独自の映像補正技術であるHDRi技術が、このEX251に強力な個性を与えています。単純なHDR表示とは異なり、周囲の明るさをリアルタイムで検知して画面の明暗を微調整するこの機能は、長時間のプレイでも没入感を損なわず、同時に目の疲れを軽減するという、エンジニアリングの極致とも言える配慮がなされています。暗所に潜む敵を見逃さない視認性の高さと、目が痛くならない自然な発色の両立は、他社製品にはないEX251だけの大きなアドバンテージです。

前モデルにあたるEX2510S(165Hz)と比較した場合、その進化は単なる数値の向上に留まりません。リフレッシュレートの引き上げによってフレームタイムが短縮され、操作のレスポンスが向上したのはもちろんのこと、筐体設計や内部のアルリズムも見直され、より洗練されたユーザー体験を提供しています。また、スピーカーには2.5W×2のステレオスピーカーを搭載。多くのゲーミングモニターが「音が出るだけ」の品質であるのに対し、オーディオメーカーのノウハウを詰め込んだtreVoloサウンドシステムを採用することで、外部スピーカーなしでも物語に没入できるクオリティを実現しています。

競合製品に目を向けると、圧倒的なコストパフォーマンスを誇るAOC 24G11ZE/11や、国内テレビブランドの技術を転用したTVS REGZA RM-G245Rといった強力なライバルが存在します。とにかくリフレッシュレートの数値と安さを最優先に考えるのであればAOCが、国内メーカーの安心感とテレビ的な画質を求めるのであればTVS REGZAが選択肢に入ってくるでしょう。しかし、ゲーム、映画、作業のすべてにおいて「高品質な体験」を求め、かつ長時間使用しても快適であり続ける「信頼性」を重視するのであれば、EX251の右に出るものはありません。

BenQ MOBIUZ EX251は、「FPSでの勝率を上げたいが、ゲームの世界の美しさも一切妥協したくない」という、現代の欲張りなゲーマーに贈る究極のオールラウンダーです。一度この220Hzの滑らかさとHDRiの色彩美を知ってしまえば、もはやそれ以下のスペックには戻ることはできません。あなたのPCデスクに、新たな次元の没入感をもたらす中心的存在となるはずです。

以上を総合的に勘案し、おすすめ度は★4つ(TOP20%に入る優れたモニター)と評価します。


タロウ
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EX251の詳細、ライバル機種との比較も含めた購入のポイントについて、本記事内にて詳細に解説します。失敗しないモニター選びのため、ぜひご一読下さい。



BenQ MOBIUZ EX251のスペック

BenQ MOBIUZ EX251
メーカーBenQ
型番MOBIUZ EX251
発売2024年4月
画面サイズ24.5 型(インチ)
液晶種類IPS
解像度1920×1080
表示色1670万色
色域sRGB:99%
輝度400 cd/m2
コントラスト比1000:1
HDR対応HDR10, DisplayHDR 400
最高リフレッシュレート220 Hz
対応SyncFreeSync
入力端子HDMI2.0x2, DisplayPort1.2×1
USB PDなし
USBハブUSB Type-C 上り×1(データのみ)
USB Type-A 下り×2(4.5W給電)
スタンド機能-5°/20°(チルトのみ)
VESAマウント100×100 mm
アイケア認証○ (B.I.+, フリッカーフリー, ブルーライト軽減)
薄型ベゼル
スピーカー2.5W x2
公式HPBenQ MOBIUZ EX251
BenQ MOBIUZ EX251の詳細スペック

BenQ MOBIUZ EX251の性能・機能詳細

220Hzがもたらす極限の滑らかさと競技シーンでの圧倒的優位性

EX251の心臓部とも言えるスペックが、220Hzという驚異的なリフレッシュレートです。リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回書き換わるかを示す数値であり、一般的なモニターの60Hzに対して約3.7倍、標準的なゲーミングモニターの144Hzに対しても大幅なアドバンテージを誇ります。この数値の差は、単なる「カタログスペック上の見栄え」ではありません。格闘ゲームやFPSといったコンマ数秒を争う世界において、敵の動きの残像感を物理的に削ぎ落とし、視認性を極限まで高めるための実用的な武器となります。

220Hzの環境では、フレームとフレームの間隔が約4.5ミリ秒にまで短縮されます。これにより、激しい視点移動(エイム)の際にも背景のボヤけが劇的に軽減され、ターゲットの輪郭を常にクッキリと捉え続けることが可能になります。特にVALORANTやApex Legendsといったタイトルにおいて、高速で移動する敵を追跡する「トラッキングエイム」の精度は、モニターの書き換え速度に大きく依存します。EX251が提供する220枚の連続した画像は、脳が予測する敵の軌道と、実際に画面に映る位置のズレを最小限に抑え、直感的な操作をそのままゲーム内へと反映させてくれます。

また、リフレッシュレートの向上は「システム遅延」の低減にも直結します。画面の更新頻度が高まれば、PC内部で生成された最新のフレームがディスプレイに表示されるまでの待ち時間が短縮されるため、「マウスを動かしてから画面が反応するまで」のラグが極限まで抑えられます。この低遅延性能こそが、EX251を単なるディスプレイから「勝つためのデバイス」へと押し上げているのです。一度この異次元の滑らかさを体験すると、従来の144Hz環境ですら「カクついている」と感じるほど、視覚体験の基準が根底から覆されるはずです。

さらに、EX251は1ms(GtoG)という極めて高速な応答速度をIPSパネルでありながら実現しています。応答速度とは、液晶のドットが「ある色から別の色へ」と切り替わる速度を指します。IPSパネルは従来、色の再現性に優れる一方で応答速度が遅いとされてきましたが、EX251に採用された最新の高速IPS技術は、その弱点を完全に克服。220Hzという高速駆動に負けない素早い色変化により、激しいアクションシーンでも色の「尾」を引くことがなく、常にシャープでクリアな映像を提供し続けます。


独自の「HDRi」技術が実現するインテリジェンスな色彩表現

EX251を他社のゲーミングモニターから際立たせている最大のテクノロジーが、BenQ独自のHDRi(HDRインテリジェンス)です。一般的なHDR(ハイダイナミックレンジ)が、単に映像ソースに含まれる明暗の情報を忠実に再現しようとするのに対し、HDRiは「周囲の視聴環境」と「映像の内容」をリアルタイムで解析し、最適な見え方に能動的に補正するという、極めて高度なアルゴリズムに基づいています。

この技術の中核を担うのが、画面下部に搭載された高性能な明るさセンサーです。B.I.+(ブライトネス・インテリジェンス・プラス)と呼ばれるこのセンサーは、部屋の照明の明るさや色温度を常に監視しています。例えば、深夜の暗い部屋でプレイしている時には、コントラストを和らげ、目に刺さるような眩しさを抑えた階調表現へと自動でシフトします。逆に、昼間の明るい窓際では、映像が外光に負けないようにバックライトの出力を最適化しつつ、色の飽和を避けながら細部のディテールを際立たせるのです。これにより、どのような環境であっても「常に最高の画質」でゲームを楽しむことが可能になります。

さらに、HDRiには「ゲームHDRi」と「シネマHDRi」という2つの専用モードが用意されています。ゲームHDRiモードでは、視認性が最も重視されます。暗い洞窟の中に潜む敵の輪郭や、逆光で見えにくくなった遠くのオブジェクトなど、競技プレイにおいて不利になりがちな箇所を、色彩を崩さずに浮き彫りにします。一方でシネマHDRiモードは、没入感とリアリティを追求します。光のきらめき、炎のゆらぎ、夜空の深い黒といった要素をダイナミックに演出し、まるで映画館で鑑賞しているかのような深い満足感をリビングや個室のデスクにもたらします。

EX251は、業界標準規格であるDisplayHDR 400の認証も取得しています。最大輝度400cd/m2という十分な明るさを持ち、HDR対応コンテンツが持つ本来のポテンシャルをしっかりと引き出します。HDR10方式をサポートしているため、PCゲームのみならずPS5やXbox Series Xといった最新コンソールにおいても、光の質感が伴った次世代のグラフィックを堪能できます。この「規格に忠実なHDR」と「環境に合わせたHDRi」の二段構えこそが、EX251の映像表現における真骨頂なのです。


treVoloオーディオシステムによる物理設計と音響体験

ゲーミングモニターの内蔵スピーカーは、多くの製品で「音が出れば良い」程度の品質に留まりがちです。しかし、EX251は2.5W×2のステレオスピーカーにBenQ独自のオーディオ設計「treVolo」を投入し、その常識を真っ向から打破しています。このスピーカーが優れている理由は、単なる出力の大きさではなく、その物理的な設計思想にあります。

一般的なモニターのスピーカーは、コストとスペースの関係上、小さなフルレンジユニットを下方に向けて配置する「ダウンファイアリング」方式が主流です。しかし、これでは音がデスクに反射して篭ってしまいます。EX251は、薄型の筐体内部に計算された音響室(チャンバー)を設け、ドライバーユニットの背圧をコントロールすることで、歪みの少ないクリアな高音域と、サイズを超えた広がりのある低音を生成します。

さらに、ユーザーの利用シーンに合わせて最適化された5つのオーディオモードが、体験の質をさらに高めます。

  1. シネマ: 低音に厚みを持たせ、セリフを聞き取りやすくすることで映画の没入感を向上。
  2. ゲーム: 爆発音や衝撃音の迫力を強化し、戦場の臨場感を演出。
  3. ライブ/ポップ: ヴォーカルの明瞭さと楽器の分離感を高め、音楽コンテンツに最適化。
  4. スポーツ: 実況の声とスタジアムの歓声をバランスよくミックス。
  5. レーシング: エンジンの回転数やタイヤの摩擦音を際立たせ、スピード感を強調。

ヘッドセットによる圧迫感は、長時間のプレイにおいて大きなストレスとなります。EX251の高品質なオーディオシステムは、単に音が良いというだけでなく、「ヘッドセットを外しても満足できる環境」を提供することで、ユーザーに真の意味での自由なプレイスタイルを提案しています。


帯域幅を考慮した接続端子の選択:DisplayPort 1.2 vs HDMI 2.0

EX251を導入した際、まず確認すべきなのが接続端子の選択です。背面にはDisplayPort 1.2が1ポート、HDMI 2.0が2ポート備わっていますが、この選択がリフレッシュレートの最大値に影響を与える場合があります。

エンジニアリング的な視点で見ると、EX251のフルポテンシャル(1920×1080 / 220Hz / 8-bitカラー)を引き出すためには、DisplayPort 1.2での接続が最も確実です。HDMI 2.0も理論上はフルHDでの高リフレッシュレートに対応していますが、グラフィックボードのドライバやケーブルの品質によっては、144Hzや165Hzに制限されるケースが散見されます。PCゲーマーであれば、迷わず同梱のDisplayPortケーブルを使用することを推奨します。

一方で、2基搭載されたHDMI 2.0ポートは、PS5やXbox Series Xといったコンソール機の接続に最適化されています。これらのハードウェアでは120Hz駆動が上限となるため、HDMI 2.0の帯域幅で十分にお釣りが来ます。また、EX251はHDCP 2.2にも対応しているため、NetflixやAmazon Prime Videoといった動画配信サービスの著作権保護されたコンテンツも、高画質な状態で視聴可能です。複数の端子を使い分けることで、PC作業とゲーム、動画鑑賞をシームレスに行き来できる「マルチメディアステーション」としての機能が完成するのです。


USBハブ機能が解決するワイヤレスデバイスの遅延問題

EX251がデータ専用のUSBハブ機能を搭載している点には、実は実戦的なメリットが隠されています。モニター背面に配置されたUSB Type-A(下り)ポートに、ロジクールやRazerといったメーカーのワイヤレスマウス・キーボードのUSBレシーバーを接続することで、「レシーバーとデバイスの物理的距離」を最小限に抑えることができます。

PC本体を足元やデスクの隅に置いている場合、レシーバーとマウスの間に遮蔽物が入ったり、距離が離れたりすることで、稀に接続が不安定になることがあります。しかし、EX251のハブを利用すれば、常に目の前のモニターから信号を飛ばせるため、通信の安定性が向上し、「一瞬の入力漏れが命取りになる」FPSシーンにおいて絶大な安心感をもたらします。

また、前述の通りUSB Type-C上りポートは給電や映像には対応していませんが、その分、データ転送の安定性にリソースが割かれています。デスクの上にUSBハブを別途置く必要がなくなるため、配線の露出が減り、集中力を削ぐ「ノイズ」が排除された、ストイックなゲーミングデスクを実現できるのです。


アイケアの集大成:B.I.+による色温度自動調整の科学的意義

BenQのアイケア技術が他社と一線を画す理由は、「色温度の動的調整」にあります。一般的なモニターのブルーライトカットは、設定をオンにすると画面が黄色っぽく固定されてしまいます。これでは、せっかくの美しいゲーム画面が台無しです。しかし、EX251のB.I.+は違います。

周囲の色温度に合わせて画面を調整するため、例えば電球色の暖かいライトの下では、モニターの色味もそれに合わせて自然な暖色へと移行します。人間の目は、周囲と画面の「光の質の差」が大きいほど疲労を感じる性質があります。EX251はこの差をリアルタイムで埋め続けるため、脳が「画面を見ている」という違和感を覚えにくくなり、集中力が持続しやすくなるのです。

さらに、EX251のフリッカーフリー技術は、バックライトの駆動方式そのものをDC(直流)方式にすることで、点滅そのものを物理的に排除しています。一見すると止まって見える画面も、安価なモニターでは1秒間に数万回の点滅を繰り返しており、これが眼精疲労の隠れた主犯です。エンジニアが長時間コードを書く際にBenQのモニターを好む理由がここにあります。EX251は、そのプロ向けの健康技術をゲーマー向けに転用した贅沢なモデルなのです。


Black eQualizerとColor Vibranceによる視覚的情報のハック

FPSの勝敗を分けるのは、もはや「反射神経」だけではありません。「どれだけ早く敵を認識できるか」という情報処理の速度が重要です。EX251のBlack eQualizerは、まさにその情報をハックするための機能です。

例えば「Escape from Tarkov」のような、暗所と明所が激しく入り混じるゲームでは、暗い角に潜んでいる敵を見逃すことが死に直結します。Black eQualizerを適切な値に設定すれば、画面が白飛びすることなく、暗い場所に隠れた敵の輪郭だけが浮かび上がるようになります。これは不正なチートではなく、モニターのガンマ曲線をリアルタイムで補正する正当なハードウェア機能です。

また、Color Vibranceを併用することで、敵キャラクターの「赤色」や「黄色」といった特定の色調を強調し、背景の茶色や緑色から切り離して表示することができます。20段階の細かい調整が可能なため、自分の目が最も反応しやすい色彩強度を見つけ出すことができるでしょう。EX251は、ユーザーの視覚的能力をテクノロジーでブーストし、「見えない敵を撃つ」のではなく「見えているから撃つ」という確信をプレイヤーに与えてくれます。


sRGB 99%の色精度:ゲーマーによるクリエイティブワークへの対応

EX251はゲーミングモニターですが、その発色の正確さは「趣味のクリエイティブワーク」にも十分耐えうるレベルにあります。sRGB 99%というカバー率は、インターネット上でやり取りされる画像や動画の標準的な色域をほぼ完璧に再現できることを意味します。

最近では、ゲームプレイを録画してYouTubeにアップロードしたり、SNSにスクリーンショットを投稿したりするゲーマーが増えています。EX251であれば、自分がプレイ中に見ていた色と、動画として書き出した後の色に大きなズレが生じにくいため、「意図した通りの色彩」で作品を仕上げることができます。

また、IPSパネル特有の広い視野角は、二人で画面を覗き込みながら動画の編集点を確認したり、完成した作品を鑑賞したりする際にも威力を発揮します。本格的なデザイン専用モニターは高価でリフレッシュレートが低いことが多いですが、EX251はその「ゲーム」と「クリエイティブ」の橋渡し役として、非常にコストパフォーマンスの高い投資先となります。


シナリオマッピングによる「仕事と遊び」の瞬時切り替え workflow

EX251のシナリオマッピング機能は、忙しい現代人のライフスタイルに完璧にマッチします。具体的には、背面ジョイスティックを数回操作して入力を切り替えるだけで、以下のような挙動を実現できます。

  • シナリオ1(DisplayPort / PC接続): 220Hz駆動、ゲームHDRi、Black eQualizer設定オン、ゲームサウンドモード。まさに「戦うための戦闘モード」です。
  • シナリオ2(HDMI 1 / ノートPC接続): 60Hz駆動、B.I.+(輝度自動調整)オン、標準カラーモード、ライブ/ポップサウンドモード。こちらは「集中して作業を行うための仕事モード」です。

設定のたびにOSDメニューを開き、輝度を下げ、アイケアをオンにし……という手間は、EX251では一切不要です。この「思考の切り替えを妨げないハードウェア設計」こそが、多くのガジェット好きからMOBIUZシリーズが支持される所以です。仕事が終わった瞬間にジョイスティックを倒すだけで、あなたのデスクは即座に最高峰のゲーミング環境へと変貌します。


三辺薄型ベゼルがもたらすマルチモニターの可能性

EX251のデザインにおける機能美は、そのスリムベゼルに集約されています。ベゼル(枠)の幅を数ミリ単位にまで削ぎ落としたことで、24.5インチという画面が宙に浮いているかのような没入感を提供します。

特筆すべきは、同じEX251を2枚並べた時の親和性です。ベゼルが薄いため、画面の継ぎ目が視界の邪魔をせず、あたかも一枚の超ワイドモニターを使っているかのような感覚でゲームを楽しめます。メイン画面でFPSを全力でプレイし、隣の画面でDiscordや配信管理ソフトを立ち上げる。あるいは、攻略サイトを確認しながら冒険を進める。EX251の無駄を削ぎ落とした意匠は、こうした拡張性の高いデスク構築を容易にします。

また、ベゼルが細いことは、デスク全体の「圧迫感」を減らすことにも繋がります。限られた自室のスペースにおいて、巨大な枠を持つモニターは視覚的なストレスになりますが、EX251の洗練されたシルエットは、インテリアを損なわず、モダンなワークスペースにも自然に溶け込むことができるのです。


ビルドクオリティと放熱設計:長期使用を見据えた信頼性

最後に、モニターの「体」としての作りに触れておきます。EX251を手に取ると、その剛性の高さに気づくはずです。安価なプラスチック筐体にありがちな、少し力を入れただけで「キシキシ」と鳴るような頼りなさは一切ありません。

背面のデザインには、空気の流れを考慮したスリットが美しく配置されています。220Hzという高速駆動は内部基板に負荷をかけ、熱を発生させますが、EX251は効率的な自然対流によって熱を逃がす設計がなされており、夏場の長時間プレイでも性能の低下(サーマルスロットリング等)を防ぎ、パネルの寿命を延ばしています。

スタンドの底面には高品質なラバーが貼られており、デスクの表面を傷つけず、かつ強力なグリップを発揮します。こうした「目に見えない部分への徹底したこだわり」こそが、BenQというメーカーの誠実さであり、EX251を単なる消耗品ではなく、数年間にわたって愛用できる「道具」として完成させているのです。



BenQ MOBIUZ EX251の購入判断のポイント

総合評価

BenQ MOBIUZ EX251を選ぶメリット

  • 220Hzの超高速リフレッシュレートにより、FPSでの勝率に貢献する滑らかさが手に入る
  • IPSパネルの採用により、高速モニターながら鮮やかで正確な色表現が可能
  • BenQ独自の「HDRi」技術で、暗所の視認性と映像のリアリティが格段に向上する
  • treVolo設計の2.5Wステレオスピーカーが、内蔵とは思えないクリアなサウンドを実現
  • B.I.+(輝度自動調整)機能により、周囲の環境に合わせた目に優しい視聴環境が整う
  • sRGB 99%の色域をカバーし、ゲーム以外のクリエイティブワークにも流用できる
  • USBハブ機能を搭載しており、デスク上の周辺機器の配線を整理しやすい
  • MOBIUZシリーズ特有の、所有欲を満たすビルドクオリティとデザイン性の高さ
  • Black eQualizerやColor Vibranceなど、実戦で優位に立てる独自機能を搭載

BenQ MOBIUZ EX251を選ぶデメリット

  • スタンドの調整機能がチルトのみに限定されており、高さ調整ができない
  • USB Type-Cポートはデータ転送専用で、映像出力や給電(PD)には非対応
  • フルHD解像度のため、4Kなどの高精細な描写を求めるユーザーには物足りない
  • 220Hzという性能を引き出すには、ある程度のスペックを持ったPCが必要になる
  • 多機能な分、単純な240Hzクラスの競合機と比較して価格がやや高めになる傾向がある

BenQ MOBIUZ EX251を購入すべきなのは、こんな人

144Hz/165Hz環境から一歩抜きん出たいFPSゲーマー
現在、標準的なゲーミングモニターを使用しており、敵の動きに「あと一歩」の残像感を感じているなら、EX251の220Hz駆動はまさに理想的なアップグレードです。数値以上に感じるその滑らかさは、激しい撃ち合いの中でのエイムの安定感を劇的に向上させます。

映像の美しさと競技性を一台で両立したい欲張りな人
「勝つために画質を捨てる」という時代は終わりました。EX251なら、競技シーンで求められるスピードを維持しながら、IPSパネルとHDRiによる美麗なグラフィックで最新のAAAタイトルも存分に楽しめます。一台で何でもこなしたい多趣味なゲーマーに最適です。

長時間のプレイでも目が疲れにくい環境を構築したい人
BenQのアイケア技術は、単なるカタログスペックではありません。周囲の光に合わせて色温度まで変える B.I.+は、深夜のプレイでも目の痛みを軽減してくれます。翌日の仕事や勉強に支障をきたしたくない、賢いゲーマーのための選択肢です。

デスク周りの配線をスッキリと機能的にまとめたい人
USBハブ機能を利用することで、マウスやキーボードの接続先をモニター側に集約できます。配線の煩わしさを解消しつつ、高速なレスポンスと高品質なオーディオを享受できるEX251は、デスクの機能美を追求する人にとって頼もしい存在になります。


関連品番情報

MOBIUZ EX251には記事執筆時点で同一スペックの別型番は存在しません

MOBIUZ EX251の前モデルはEX2510Sです
前モデルの165Hzから、リフレッシュレートが220Hzへと大幅に強化されました。また、筐体デザインの洗練や、より高速な応答速度への対応など、競技性の高いゲームへの適性が向上しています。

MOBIUZ EX251には上位モデルEX2710Uが存在します
27インチの4K解像度、144Hzに対応したモデルです。EX251がFHDでの「速度」を追求しているのに対し、上位モデルは高精細な映像体験に重きを置いています。

主要ネット通販サイトの取り扱いとお買い得情報

BenQ MOBIUZ EX251は、Amazonで購入可能ですが、楽天市場では新品在庫は見当たりません。価格面ではAmazonがお買い得でした。(2026年1月調べ)

競合製品との比較

どちらを購入するか悩むパターンが多い製品との比較です。

タロウスタイルからのアドバイス:

数値上のスペックと安さを追求するならAOC 24G11ZEが、280Hzという極限の速度を求めるならASUS TUF Gaming VG259Q5Aが有力な候補となります。国内ブランドの安心感と映像美を両立したいならTVS REGZA RM-G245Rが適しています。しかし、長時間プレイを支える「アイケア性能」、専用スピーカーに迫る「サウンド品質」、および「独自の映像補正技術」がもたらす没入感を重視するなら、MOBIUZ EX251を選んで間違いありません。

AOC 24G11ZE

メリット: 実売価格がEX251より抑えられていながら、最大240Hzのリフレッシュレートを実現。Fast IPSパネル採用で応答速度も速い。

デメリット:筐体の質感や操作感にコストカットが見られ、MOBIUZのような重厚感はない。スピーカー音質も簡易的。


TVS REGZA RM-G245R

メリット: 国内ブランドの安心感に加え、テレビ開発の映像処理技術が投入されており、動画コンテンツも鮮やかに描写。240Hz駆動に対応。

デメリット:BenQのB.I.+のような色温度まで調整する高度なアイケア機能は非搭載。スピーカー出力も控えめ。


ASUS TUF Gaming VG259Q5A

メリット: 280Hzという圧倒的なリフレッシュレートに対応。ASUS独自のELMB(黒挿入技術)により、残像感を極限まで抑制可能。

デメリット:スペックが高い分、価格もEX251より一段高い。音響性能やHDR表現の自然さではEX251に譲る。

BenQ MOBIUZ EX251のレビューまとめ

本記事は、BenQ MOBIUZ EX251のレビューをお届けしました。

BenQ MOBIUZ EX251は、スペック表の数字だけでは語れない「体験の質」を重視したモニターです。高さ調整ができないといった弱点はありますが、それを補って余りある映像の美しさと、220Hzがもたらす官能的なまでの滑らかさがこの一台には凝縮されています。

このモニターをデスクにセットした瞬間、いつものゲーム画面が全く別の表情を見せることに驚くはずです。あなたのプレイスタイルを一段上のステージへと押し上げる、確かな「道具」としての価値がEX251にはあります。

タロウ
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この記事が皆様のモニター選びのお役に立てること、そして皆様が買ってよかったと思えるモニターに出会える事を願っています!

最後までお読みいただきありがとうございました。