皆様こんにちは。タロウです。
今回は、Dell社製23.8インチPCモニター「Dell S2421HSとS2421HSX」のレビューをお届けします。
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
Dell S2421HS, S2421HSXは23.8インチIPS液晶を搭載したテレワークなどのデスクワークに適したモニターです。このクラスのモニターの中ではコストパフォーマンスの良い製品です。
S2421HSとS2421HSXは同一スペックの製品ですが、販売経路と本体カラーが異なります。
NTSC 72%, コントラスト比1000:1のIPS液晶パネルはオフィスなどで使われるモニターと同等のスペックであり、デスクワークに適しています。また、DisplayPortとHDMI端子を搭載しておりパソコンとの接続性も良好です。
画面の高さ、上下左右の首振り、縦画面化が可能な高機能スタンドを搭載しており、またフリッカーフリー機能、ブルーライトカット機能も搭載しています。長時間利用時の快適性においても優れたモニターです。
さらに3辺フレームレス設計とコンパクトなスタンド座面により省スペース化も実現しています。
このモニターのデメリットはスピーカーが搭載されていないことと、HDMI端子が1口しか搭載されいないことです。ただし、このデメリットはパソコン1台をつないでデスクワークする場合には問題になる事はありません。
以上を総合的に勘案し、S2421HSとS2421HSXは「テレワークなどデスクワーク用途として丁度良いスペックと高いコストパフォーマンスを実現したおすすめモニター」であると評価します。
総合評価は★3とします。
S2421HSとS2421HSXは同スペックですが、価格面ではAmazon限定モデルのS2421HSがお買い得です。本体カラーにこだわりがない方はS2421HSをAmazonで購入するのがおすすめです。(2023年11月調べ)
上記判定の根拠や購入にあたっての注意点などを以下で解説します。
このPCモニターを購入されようとしている方はぜひご一読ください!
ジャンプできる目次
Dell S2421HS/S2421HSXの特徴を解説
カタログスペック一覧
Dell S2421HS, S2421HSXの主要スペック一覧です。パネル自体は一般的なフルハイビジョンのデスクワーク向けモニターと同等です。スタンドの調整機能が豊富である事が目を引きます。
より詳細のスペックは、S2421HSの公式HP及びS2421HSXの公式HPご確認ください。
デスクワークに最適な液晶パネルを搭載
Dell S2421HS, S2421HSXは23.8インチのIPS液晶画面を搭載しています。
このサイズはテレワークなどのデスクワークにとても使いやすいと感じます。置き場所と画面の大きさのバランスが取れたサイズで、オフィスで一般的に使われいるのもこのサイズです。
パネルの色域はNTSC 72%, コントラスト比は1000:1と一般的なデスクワーク向けモニターと同等です。オフィスなどに大量に導入されているモニターと同等の性能で、通常のデスクワーク向けとして必要十分なスペックです。
IPS液晶は視野角が広いことと発色が綺麗なことが特徴の液晶です。視野角が広いというのは斜めの角度から見ても画面が明るく見えるという意味です。意図的に斜めに覗き込むシーンは多くないと思いますが、デスクワーク中に姿勢が崩れたりながら作業を行うなど意図せず斜めに覗き込んでいるシーンはそれなりにあります。その様な状況でも綺麗な画面をみることができることがIPS液晶のメリットの1つです。
一般的なA4サイズのノートパソコンの画面は13インチ程度ですので、このモニターの23.8インチはそれと比べて上下左右に約1.8倍程度大きいという事になります。この大きさUPにより、作業領域が広くなる&文字の大きさが大きくなるという2つの恩恵があります。
テレワークなどで会社から支給されたノートパソコンでは「文字が小さくて読みにくい」と感じている方でも、このモニター使うことで十分な大きさでハッキリと文字が映し出されるのでかなりの負担低減になると思います。
私もDell S2421Hシリーズを使ってテレワークしています。このシリーズは鮮やかな映像を映し出せるのでとても快適に作業できます。買い替えた時はその綺麗さにちょっと驚きました!
汎用的に使える接続端子搭載。HDMI端子が1つだけなのが惜しい!
Dell S2421HS, S2421HSXには、入力端子としてディスプレイポートv1.2とHDMIポートv1.4が1つづつ搭載されています。この2つの端子が搭載されていれば殆どのパソコンと接続可能です。
特にHDMI端子は汎用性が高い端子ですので、ノートパソコンご利用の方は殆どの方がこちらの端子で接続可能だと思います。
HDMI端子が1口しか搭載されていないのがこのモニターの惜しい点の1つです。HDMI端子が2口あれば2台のパソコンを同時に接続し、スイッチ操作で切り替えて利用できます。このモニターの場合は複数台で利用する時にはケーブルの差し替えが必要になります。
ただ、この価格帯のモニターではHDMI端子が2口ある方が希少です。ですので、このモニターだけの課題というよりさらに望むのであれば2口欲しかったという要望に近い位置付けです。
パソコン側の端子が足りなくてお悩みの方はこの特集記事に解決方法あります
高機能スタンドで身体への負担は軽減
Dell S2421HS, S2421HSXは調整自由度の高いスタンドを搭載しています。具体的な調整範囲は下記4つです
- 高さ調整:100mm
- 前後角度:下向き5°~上向21°
- 左右角度:左右それぞれ30°
- 画面の回転:±90°
画面の調整自由度が高いスタンド、特に画面の高さ調整が出来るスタンドを搭載していると自分の姿勢にあった位置に画面が調整できます。この事は長時間のデスクワークにおいてはとても大切です。画面の高さがあっていないと猫背になったり首が曲がったりと身体にかかる負担が増加してしまいます。
また縦画面化が出来るとパワーポイントなどの横長画面編集時は通常の向きで利用し、A4縦のワード編集などでは画面を縦向きにして利用、のように画面の縦長横長を使い分けることが出来ます。ただし、画面を回転させた際に自動で表示を切り替えるにはDell社のPCが必要です。そうでない場合は例えばWindowsなら「ディスプレイ設定」画面で「画面の向き」を縦に変えるという一手間が掛かります。
Dell S2421HS, S2421HSXにはVESAマウントが搭載されていますので、モニターアームを取り付けることも可能です。モニターアームを取り付けることでさらに画面の調整自由度が上がりますが、元々付属していたスタンドは取り外す事になります。このモニターのメリットである高機能スタンドを取り外しちゃうのはやや勿体無いかも知れません。
フリッカーフリー機能搭載
Dell S2421HS, S2421HSXにはDell ComfortView, Low Blue Lightテクノロジーが搭載されています。
これらはいわゆる「フリッカーフリー機能」と「ブルーライト軽減機能」です。フリッカーフリー機能は画面の輝度を100%設定以外の状態で使った時に発生する画面の高速なチラつきを抑制する技術、ブルーライト軽減機能は文字通り目に有害とされるブルーライトの発生を抑制する技術です。
どちらも最近のモニターにはセットで搭載されていることが一般的です。このモニターは実売価格の抑えられたお買い得なモニターですがこれらの機能はきちんと搭載されています。
フレーム&省スペース性
Dell S2421HS, S2421HSXは、画面の左右と上側のフレームの幅がとても狭い3辺超薄型フレームレス設計となっています。
この3辺のフレーム幅(映像を写し出せない部分)は5.4mmです。フレーム幅が狭いメリットは同じ画面サイズでも本体が小さく収まる、見た目が引き締まって美しい、モニターをまたぐカーソル移動がやりやすいと言った点が挙げられます。
スタンドの座面部分もコンパクトにまとまっており、机上のスペースを占有しない様に配慮されています。
以前は普通のフレームが付いたモニターを2枚並べて使っていましたが、2枚ともフレームレスにしたら明らかに省スペースになった上にカーソルを見失う事故も減りました。フレームレスのメリットはとても大きいです。
メーカーと保証内容
Dellはアメリカの会社です。
モニターの出荷台数で8年連続 世界 No.1です。
元々は企業向けのモニターを多数手がけて来た経緯もあり、ビジネス用途として質実剛健で手堅い製品が多くラインナップされているのが特徴です。
このモニターには3年保証が付いています。
通常、多少のドット抜けは保証範囲外なのですが、このモニターは、「1点でもドット抜けがあれば交換」保証が付いています。
さらに、修理の際には交換品が手元に届いてから修理品を送付する「良品先出しサービス」も付いています。これがあると、「修理に出したので手元にモニターがない!」という状態に陥らずに済む嬉しいサービスです。
この価格帯のモニターでこれほど充実した保証が付いているモニターは多くありません。購入する際の安心感という面でもとても優れたモニターであると考えます。
Dell S2421HS/S2421HSXの総合評価
優れている点
- デスクワーク用途に適したパネルスペック
- 汎用的に使える接続端子を搭載している
- 身体に負担がかかりにくい高機能スタンドを搭載している
- 眼精疲労に配慮した機能を搭載している
- 見た目も実用上も嬉しいフレームレス設計
- 狭い場所でも使いやすい省スペース設計
- 充実の保証内容
- 優れたコストパフォーマンス
割り切りポイント
- スピーカーが搭載されていないこと
- HDMI端子が1口しか搭載されていないこと
評価のざっくりまとめ
Dell S2421HS, S2421HSXは23.8インチIPS液晶を搭載したテレワークなどのデスクワークに適したモニターです。このクラスのモニターの中ではコストパフォーマンスの良い製品です。
S2421HSとS2421HSXは同一スペックの製品ですが、販売経路と本体カラーが異なります。
NTSC 72%, コントラスト比1000:1のIPS液晶パネルはオフィスなどで使われるモニターと同等のスペックであり、デスクワークに適しています。また、DisplayPortとHDMI端子を搭載しておりパソコンとの接続性も良好です。
画面の高さ、上下左右の首振り、縦画面化が可能な高機能スタンドを搭載しており、またフリッカーフリー機能、ブルーライトカット機能も搭載しています。長時間利用時の快適性においても優れたモニターです。
さらに3辺フレームレス設計とコンパクトなスタンド座面により省スペース化も実現しています。
このモニターのデメリットはスピーカーが搭載されていないことと、HDMI端子が1口しか搭載されいないことです。
以上を総合的に勘案し、S2421HSとS2421HSXは「テレワークなどデスクワーク用途として丁度良いスペックと高いコストパフォーマンスを実現したおすすめモニター」であると評価します。
S2421HSとS2421HSXは同スペックですが、価格面ではAmazon限定モデルのS2421HSがお買い得です。本体カラーにこだわりがない方はS2421HSをAmazonで購入するのがおすすめです。(2023年11月調べ)
競合製品との徹底比較
同じようなスペックのモニターとの比較
Dell S2421H
同じ会社の類似スペックのモニターです。23.8インチのIPS液晶搭載、色域NTSC 72%, コントラスト比1000:1とS2421HS/HSXと同じです。デスクワーク向けにちょうど良いスペックです。
S2421HS, S2421HSXと比較してこちらのモニターを選ぶメリットはスピーカーを搭載していることとHDMI端子が2口搭載されていることです。
こちらのモニターを選ぶデメリットはスタンドの調整機能が限られており、画面の上下向きしか調整できないことと実売価格がやや上であることです。
同シリーズの製品
Dell S2721HS
同じシリーズの27インチ版のモニターです。パネルの主要諸元は色域NTSC 72%, コントラスト比1000:1でS2421HS/HSXと同じです。
S2421HS/HSXと比べるとこのモニターのメリットは文字がさらに大きく読みやすくなることです。同じ解像度ですので単純にサイズの比だけ文字が大きくなります。(縦横共に13%UPです)
文字が大きくなる恩恵はかなり大きいのですが、やはり置き場所と価格がデメリットとなります。
Dell S2421HS/S2421HSXのレビューまとめ
本記事は、Dell社製PCモニター「Dell S2421HS/S2421HSX」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てることを願っています。