今回は、Dell社のPCモニター「S2721HSとS2721HSXとS2721HSX-R」のレビューをお届けします。
Dell S2721HSとS2721HSX, S2721HSX-Rは同一スペックですが、販売ルートと色が異なります。以降記事中ではこの3品番をまとめて「Dell S2721HSとS2721HSX」と表記します。
- S2721HSはAmazon限定販売で本体色シルバー
- S2721HSXはDell直販型番で本体色ブラック
- S2721HSX-Rは楽天市場などでの型番で本体色ブラック
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
Dell S2721HSとS2721HSXは、オフィスワークやテレワークなどでとても使いやすく快適性も高い27インチフルHDモニターです。
色域NTSC 72%、コントラスト比1000:1のパネルは27インチフルHDモニターの中では標準的なスペックであり、オフィスで使われる一般的なモニターと同等の水準です。最大輝度は300cd/m2と競合製品よりもやや明るめです。明るくキレイなフルハイビジョン画質の映像を映し出せる性能があります。
画面の位置調整機能も豊富であり、画面の上下角調整・左右角調整・高さの調整に加えて、画面のピボット(縦画面化)も可能です。特に長時間パソコン作業をされる方にとってはこのモニターを選ぶメリットとなります。
出力端子構成もDisplayPortとHDMI端子が1口ずつ搭載されており必要十分な構成です。
このモニターを選ぶデメリットとしてはスピーカーが搭載されていないことが挙げられます。
価格帯としては27インチフルHDモニターの中では標準的な価格帯ですが、特にAmazon限定のS2721HSはかなりの頻度でセール販売が行われており、そのタイミングであれば抜群のコストパフォーマンスとなります。
以上を総合的に勘案し、Dell S2721HSとS2721HSXは「オフィスワークやデスクワークに適した丁度良い性能と高い快適性を兼ねそろえたモニターであり、特にS2721HSのセール割引のタイミングを狙って購入すべきモニター」であると評価します。
総合評価★4つとします。
Dell S2721HSはAmazon限定販売です。Dell S2721HSXは楽天市場とYahooショッピングで購入可能です。セール時を除くと販売価格はあまり差がありませんでした(2023年11月調べ)
ジャンプできる目次
Dell S2721HSとS2721HSXの特徴を解説
Dell S2721HSとS2721HSXのカタログスペックです。明るめの輝度とデスクワークに丁度良い色彩のスペック、高機能スタンド搭載という特徴がありますね。
メーカー | Dell |
型番 | S2721HS S2721HSX S2721HSX-R |
発売 | 2021年1月 |
画面サイズ | 27インチ |
液晶種類 | 非光沢 IPS |
解像度 | FHD(1920×1080) |
色数 | 約1670万色 |
色域 | NTSC 72% |
輝度 | 300 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
HDR対応 | 非対応 |
描画速度 | 75Hz, 4ms |
入力端子 | DisplayPort v1.2 × 1 HDMI × 1 |
USB PD | |
USBハブ (USB-C接続時) | |
スタンド機能 | 〇:上下角調整 〇:高さの調整 〇:左右首振り 〇:画面の回転 |
VESAマウント | 〇 |
フリッカーフリー | 〇 |
薄型ベゼル | 〇 |
スピーカー | 非搭載 |
Sync技術 | FreeSync |
主要スペックのみを抜粋表示しています。
より詳細のスペックはDell S2721HSのAmazon社ページとDell S2721HSXの公式ホームページにて確認してください。
Dell S2721HS/S2721HSXは27インチのフルハイビジョン画質のパネルを搭載しています。
このサイズはオフィスで見かけるやや大きめなモニターのサイズです。ノートパソコンと比べると文字の大きさが格段に大きくなりますので、眼にかかる負担を大幅に下げることが出来るサイズです。
画質面での性能は表示可能な色の範囲を示すスペックである色域がNTSC 72%であり、この性能はオフィスワークで最も使われいるモニターの性能と同等です。
発色が良く視野角がとても広いIPS液晶を採用していることと、最大輝度が300cd/m2とほかのモニターよりもやや明るめのスペックであることを合わせて考えると、Dell S2721HSとS2721HSXは明るくてキレイな映像を映し出せるモニターであると言えます。
このスペックはとても使いやすいスペックであり、オフィスワークで使えるのは勿論のこと、動画を観たり画像を編集したりゲームをしたりと普段使いに丁度良いスペックです。
Dell S2721HSとS2721HSXは3辺超薄型フレームレスデザインです。
フレームレスデザインは見た目が美しくなるだけでなく、画面間をまたぐカーソル移動がやり易くなり、見た目にも実用上も嬉しいです。特にこのモニター以外にもノートパソコンの画面も使ってマルチモニターで作業をされる方にはメリットとなります。
また画面のサイズに対して本体サイズが小さくまとまりますので、省スペースになるという効果もあります。
Dell S2721HS/S2721HSXには快適な位置に画面が調整出来る調整機能の高いスタンドが付属しています。
S2721HS/S2721HSXのスタンドの調整機能
- 画面の高さ調整
- 画面の左右角度調整
- 画面の前後角度調整
- 画面の回転
画面の位置が自在に調整できると首や腰など身体への負担がなるべくかからない状態でパソコン作業が可能です。特に画面の高さ調整が出来るのは大事なポイントとなります。
私もそうなのですが、腰や首が慢性的に痛いという方にはS2721Hと/S2721HSXはメリットの大きいモニターです。
さらに、Dell S2721HSとS2721HSXは画面を回転させ縦画面で利用することも可能です。
プログラミングをされる方、縦に長いエクセルシートを扱われる方、A4縦のワードドキュメントなどを編集される方にはとてもおすすめ出来る機能です。
Dell S2721HS/S2721HSXには必要十分な接続端子が搭載されています。
搭載されているのはDisplayPort v1.2とHDMI端子が1ずつです。
HDMI端子があれば殆どのPCと接続可能ですが、ごく一部の高性能PCはDisplayPortを利用します。
またHDMI端子はPCだけでなくPSやSwitchなどのコンシューマーゲーム機、レコーダーなどとも接続できる端子です。
接続端子面でのこのモニターのデメリットはVGA端子が搭載されていない事です。最近では殆ども見かけませんが、一部の旧型のノートパソコンではVGA端子しか搭載されていない場合があります。その様な旧式ノートパソコンとは接続が出来ませんので注意が必要です。
Dell S2721HS/S2721HSXにはブルーライトカット機能とフリッカーフリー機能が搭載されています。
搭載されているブルーライトカット機能は「ComfortView Plus」と呼ばれ、画面の色調に与える影響を抑えつつブルーライトの発生を抑える機能です。
ブルーライトカット機能もフリッカーフリー機能も最近では搭載されていていて当たり前になりつつありますが、色調に与える影響を抑えたブルーライトカット機能というのはうれしい機能です。
Dell社はアメリカのパソコンメーカーです。
モニター出荷台数では8年連続世界1です。もともと法人向けのビジネス用途に多数のパソコンとモニターを製造販売してきた実績があります。
Dell S2721HS/S2721HSXには充実の保証が付いています。
- 保証期間は3年
- 1点でもドット抜けがあれば交換保証
- 保証修理時には良品を先に届けてくれる良品先出しサービス
特に嬉しいのは2と3の保証です。
通常、モニターを購入する際には数点のドット抜けは保証対象外として泣き寝入りするしかありません。
ドット抜けはモニターの製造段階で一定の確率で混入してしまう現象であり、これを完全に保証することは困難であるからです。であるにもかかわらず、このモニターは1点でもドット抜けがあれば保証交換です。
さらに、保証修理の際にはまず良品を自宅に届けてくれ、その後に修理品を送付すればよいので、手元からモニターが無くなるという困った事態に陥らずに済みます。
テレワークなどの業務目的で使うにはとてもありがたいサービスです。
※ちなみに私もこのサービスを利用したことあります。対応が非常に迅速かつ先方から代替品の話を切り出してくれたので、とても助かりました
Dell S2721HSとS2721HSXの総合評価
Dell S2721HSとS2721HSXを選ぶメリット
- ノートパソコンにもデスクトップパソコンにも使える汎用的な27インチサイズ
- テレワークなどの業務やゲーム、動画視聴など汎用的にこなせるパネルスペック
- 見た目にも実用上も嬉しい3辺超薄型フレームレスデザイン
- 机上のスペースを取らないスリムスタンド
- 腰や首など身体への負担を抑える高機能スタンド
- 必要十分な接続端子搭載
- フリッカーフリー機能搭載
- 充実の保証
Dell S2721HSとS2721HSXを選ぶデメリット
- スピーカーが搭載されていない
- VGA端子は搭載されていない
- セールのタイミング以外ではやや割高である
Dell S2721HSとS2721HSXは、オフィスワークやテレワークなどでとても使いやすく快適性も高い27インチフルHDモニターです。
色域NTSC 72%、コントラスト比1000:1のパネルは27インチフルHDモニターの中では標準的なスペックであり、オフィスで使われる一般的なモニターと同等の水準です。最大輝度は300cd/m2と競合製品よりもやや明るめです。明るくキレイなフルハイビジョン画質の映像を映し出せる性能があります。
画面の位置調整機能も豊富であり、画面の上下角調整・左右角調整・高さの調整に加えて、画面のピボット(縦画面化)も可能です。特に長時間パソコン作業をされる方にとってはこのモニターを選ぶメリットとなります。
出力端子構成もDisplayPortとHDMI端子が1口ずつ搭載されており必要十分な構成です。
このモニターを選ぶデメリットとしてはスピーカーが搭載されていないことが挙げられます。
価格帯としては27インチフルHDモニターの中では標準的な価格帯ですが、特にAmazon限定のS2721HSはかなりの頻度でセール販売が行われており、そのタイミングであれば抜群のコストパフォーマンスとなります。
以上を総合的に勘案し、Dell S2721HSとS2721HSXは「オフィスワークやデスクワークに適した丁度良い性能と高い快適性を兼ねそろえたモニターであり、特にS2721HSのセール割引のタイミングを狙って購入すべきモニター」であると評価します。
Dell S2721HSはAmazon限定販売です。Dell S2721HSXは楽天市場とYahooショッピングで購入可能です。セール時を除くと販売価格はあまり差がありませんでした(2023年11月調べ)
競合製品との比較
コントラスト表現性能が高いVA液晶を採用した27インチフルHDモニターです。
このモニターのコントラスト比は3000:1と、Dell S2721HSとS2721HSXの1000:1に比べるとかなり高い値になっており白黒はっきりとした描画が得意なモニターです。このことは事務作業メインで使われる方にはメリットになります。
一方でスタンドの調整機能が限定されていることは長時間利用される方にはデメリットとなります。
タイミング次第ではありますが、実売価格もやや下となっています。
KB272Abmiixを選ぶメリット
- VA液晶採用でコントラスト比が高く、黒文字がとても読みやすい
- スピーカー(2W×2)が搭載されている
- (S2721HSのセール時を除くと)実売価格はやや低い
KB272Abmiixを選ぶデメリット
- 最大輝度は250cd/m2とやや低い
- スタンドの調整機能が画面の上下角調整のみ
とても優れた色彩性能が特徴の27インチフルHDモニターです。
色域sRGB 113.1%は27インチフルHDモニターの中でトップクラスの性能であり、最大輝度も350cd/m2とこちらもトップクラスに明るく、明るくキレイな映像を映し出せるモニターです。
スタンドの左右首振りと縦画面化は出来ませんので、この点はデメリットとなります。
実売価格はやや下となっています
272E2FE/11を選ぶメリット
- 色域が極めて広く色彩豊かな画像を映し出せる
- 最大輝度が350cd/m2とさらに明るい
- ややお買い得な価格帯
272E2FE/11を選ぶデメリット
- 画面の左右首振りと縦画面化が出来ない
Dell S2721HSとS2721HSXのレビューまとめ
本記事は、Dell社のPCモニター「Dell S2721HSとS2721HSX, S2721HSX-R」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てること、そして皆様が買ってよかったと思えるモニターに出会える事を願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。