皆様こんにちは。タロウです。
今日は「失敗しないPS5用モニターの選び方」について書きます
ゲームや映像機器の進化は目覚ましいですね。ついにPlayStationが5世代目のPS5で4K/120Hz出力に対応しました。極上の画像で楽しむゲームは最高です。
ただしこの性能を最大限引き出すにはいわゆるゲーミングモニターと呼ばれるモニターを選ぶ必要があり、なじみのない方には少々難易度が高めですです。
そこで、本記事はプレステ5につなぐモニターを間違いなく選んで貰える様に分かりやすく解説し、200品番を超えるモニターの中から厳選したおすすめのモニターを紹介します。
この記事は以下のような人におすすめです。
- プレステ5をつないで遊べるモニターをお探しの方
- プレステ5向けのモニターの選び方を知りたい人
- プレステ5向けのおすすめモニターを知りたい人
ジャンプできる目次
PS5につなぐモニターのポイント
モニターを選ぶ際に抑えるべきポイントは7つです
- 解像度
- リフレッシュレート
- 接続端子
- HDR対応の有無
- Sync技術
- スピーカーなど付加機能の有無
- 画面サイズ
解像度4K or FHDで、リフレッシュレート120Hz以上, HDR10 or DisplayHDR対応でFreeSync対応若しくはAdaptive-Sync対応のスピーカー付きのモニターを選びましょう。 4Kの場合はHDMI2.1端子搭載が必須です。画面は16:9の大きめサイズを選びましょう。
上の結論だけで理解できたよ!と言う方はざっくり読み飛ばして下のおすすめモニターへどうぞ。200品番以上から厳選したモニターを紹介しています。
まずはフルHDか4Kのどちらか決めよう
PlayStation5は3種類の解像度の出力に対応しています。
- HD、1280×720ピクセル
- フルHD、1920×1080ピクセル
- 4K、3840×2160ピクセル
PS5を楽しまれる方がHD解像度で満足するとは思えませんので、実質的には「フルHD」と「4K」の2種類という事になりますね。
モニター選びもフルHD(FHDとも書かれます) or 4Kの2択になります。
フルHDで3~4万円、4Kで10万円程度が目安です
どちらの路線で行くか決めましょう
リフレッシュレート120Hz以上を選ぼう
リフレッシュレートとは1秒間に画面が何回書き変わるかを表す数字です。
ゲーミングの世界ではフレームレート(fps)、モニター/ディスプレイの世界では垂直走査周波数とも呼ばれます。
この数字が高いほどヌルサクに動きます。
人の知覚の特性として、リフレッシュレートが高いほど動きを遅く感じ的確に捉える事が出来ます。誤解を恐れずに例えれば、動体視力が上がるイメージです。
このことはアニメや映画などの映像制作の世界では良く知られており、動きを速く見せたいシーンでは敢えてコマを抜いてリフレッシュレートをと落とす技法が用いられています。
リフレッシュレートが高いモニターを使うことで画面がヌルサクになるだけでなく、ゲーミングをより有利に楽しむことも可能です。
PS5はリフレッシュレート120Hzの出力に対応しています。
接続するモニターも最高リフレッシュレート120Hz以上のモニターを選びましょう。
4K路線ならHDMI2.1端子搭載が必須条件
PS5はHDMI2.1に対応しています。つまり、物凄くざっくり言うとHDMI2.1の入力端子を搭載したモニターを選べば間違いありません。
ただし、必ずしもHDMI2.1対応でなければならないわけではありません。
HDMIには1.4と2.0と2.1の3種類があります。それぞれのバージョンの特徴をざっくりまとめると
- HDMI1.4:フルHD 144Hz, 4K 30Hz
- HDMI2.0:フルHD 240Hz, 4K 60Hz
- HDMI2.1:フルHD 240Hz以上、4K 120Hz
となります。つまり、
4KならHDMI2.1端子搭載が必要、フルHDならHDMI1.4でも良い
という事になります。
HDR対応のモニターを選ぼう
PlayStation5はHDRに対応しています。
鮮やかな色彩を楽しもう
対応するPS5タイトルでは、HDR対応テレビで驚くほど鮮やかで自然な色調を表現できます。
PlayStation®5 | Play Has No Limits | PlayStation
HDRは明るい部分の白飛びや暗い部分の黒つぶれを防ぎ、コントラスト表現能力を向上させる技術です。この技術に対応しているかどうかが画質に与える影響はとても大きく、他のパネルスペックよりも重要です。
特にゲーミングにおいては暗い部分の僅かな影を捉えたアクションや明るい部分の描画が大切になったりしますので、HDR対応のゲーム機でHDR非対応のモニターを選択するのは勿体ないです。
PS5につなぐモニターはHDR対応のモニターを選びましょう。
フルHDでHDR対応のモニターはあまり多くありません。フルHD路線の方はHDRを割り切るのも選択肢の1つです。
Sync技術は超重要。必ず確認を
ここが結構見落とされがちなポイントです。
ゲーマーの皆様はよくご存じだとは思いますが、ゲームのフレームレートはいつも60Hzや120Hzちょうどで動いているわけではありません。ちょっとした演算の負荷などで常に変動しています。
この時、映像を出力する側と映し出す側のタイミングを上手く合わせないと、画面の一部分だけが更新されて描画されたり異常に引き伸ばされて描画されてしまったりします。
このタイミングを合わせるのがSync技術です。そしてこのSync技術には種類があり、モニター毎にどのSync方式に対応しているかが異なります。
ちょっと込み入った話になるのであまり深入りしませんが、PS5はVRR(HDMI2.1規格)に対応していますので、HDMI2.1接続される方はHDMI規格のSync技術が動作しますので特に気にする必要はありませんが、
HDMI2.0以下で接続される方は「FreeSync対応」もしくは「Adaptive-Sync対応」のモニターを選ぶことをおすすめします。
スピーカー搭載の有無もチェックしよう
ここも良く見落とされるポイントですが、ゲーミングモニターの中にはスピーカーが搭載されていない製品がかなり(半数位)あります。
PS5には独自の3Dオーディオ技術「Tempest 3Dオーディオ」が搭載されています。以前はヘッドセットのみの対応でしたがアップデートによりテレビ(ゲーミングモニター)のスピーカーにも対応しています。
テレビのスピーカーで3Dオーディオに対応
テレビに内蔵されているスピーカーを使用した3Dオーディオで、ゲームプレイへの没入感を高めることができます。PS5の設定から機能を有効にすると、2チャンネルのテレビスピーカー音声が3次元の音声に変換されます。
PlayStation®5 | Play Has No Limits | PlayStation
オーディオ性能の良しあしはゲーミングにとってとても大切です。
スピーカーを搭載しているモニタを選ばれる際にはその性能にも配慮しましょう。
最後に画面サイズを決めよう
ここまでの条件を抑えたら最後に画面のサイズを決めましょう。
画面のサイズはどの位の距離において使うかと合わせて考える必要があります。
パソコンモニターは近距離で使うことが多いのですが、PS5の場合は一般的なテレビ位の距離で利用される方が多いのではないかと思います。それを踏まえると、
おすすめのサイズはフルHDなら24~27インチ、4Kなら27インチ以上です。
このサイズ帯から外れると選択肢がかなり限られます
ゲーミングモニターには一般的なテレビ画面の16:9よりも横長になっているモニターもありますが、PS5との接続では16:9の製品を選びましょう。
PS5接続にピッタリなおすすめモニター
では上の条件を満たすモニターを具体的に紹介します。
タロウスタイルでは200品番を超すモニターを定量的・客観的に評価し、ランク付けしています。ここではそのランキング上位のモニターのうち、PS5との接続に適したモニターを選び紹介します。
サイズが小さい方から順に紹介しています。大画面サイズをお探しの方は下の方までスクロールしてください!
24インチフルHD解像度のモニター
スピーカー搭載モデル
Acer NITRO VG240YPbmiipx
VG240YPbmiipxは23.8インチフルHD、リフレッシュレート144Hzのスピーカ搭載ゲーミングモニターです。
スピーカーサイズは2W×2と一般的です。
このモニターのメリットはお買い得な価格である事です。
HDRに非対応なのがデメリットです。
このモニターはFreeSyncに対応しています。HDMI2.0端子を2つ搭載しています。
VG240YPbmiipxはAmazonでの購入がお得なようです(2023年11月調べ)
スピーカーレスモデル
LG UltraGear 24GN650-BAJP
24GN650-BAJPは23.8インチフルHD、リフレッシュレート144Hzのゲーミングモニターです。スピーカーは搭載されていません。
このモニターのメリットは、このサイズでは希少なHDR10に対応しており、綺麗な映像でゲームを楽しめる事です。
特に目立ったデメリットは見当たりません。
このモニターはFreeSyncに対応しています。HDMI端子(バージョン不明)を2つ搭載しています。
24GN650-BAJPはAmazonと楽天市場で購入可能なようです。価格差は余りありませんが、通常時は楽天市場が若干お買い得なようです。調査時点ではAmazonがセール中でとてもお買い得になっていました。(2023年11月調べ)
27インチフルHD解像度のモニター
スピーカー搭載モデル
ASUS TUF Gaming VG279Q1R
VG279Q1Rは27インチフルHD、リフレッシュレート144Hzのスピーカを搭載したゲーミングモニターです。
スピーカーサイズは2W×2と一般的です。
sRGB 100%と広い色域がメリットですが、HDRには非対応なのがデメリットです。トータルではミドルクラスの画質です。
このモニターはFree-SyncとAdaptive-Syncに対応しています。
HDMI1.4端子を2口搭載しています。
VG279Q1RはAmazonや楽天市場に加えASUS公式ストア購入可能です。価格面では楽天市場もしくはASUS公式ストアでの購入がお得なようです(2023年3月調べ)
スピーカーレスモデル
AOC AGON AG273FXR/11
AG273FXR/11は27インチフルHD、リフレッシュレート144Hzのゲーミングモニターです。
スピーカーは搭載されていません。
このモニターのメリットは、色域がDCI-P3 96%ととても広い上に、色精度ΔE<2を謳っておりさらにHDR10にも対応している事です。
綺麗な映像でゲームを楽しめるモニターです。
このモニターのデメリットはスペック上は見当たりません。デザインが独特なので好き嫌いがあるかもしれません。
このモニターはFreeSync Premiumに対応しています。HDMI2.0端子を2口搭載しています。
AG273FXR/11はAmazonでも楽天市場でも購入可能ですが、価格面ではAmazonでの購入がお得なようです(2023年11月調べ)
27インチ4K解像度のモニター
27インチ4Kにはスピーカー非搭載のおすすめモデルがありません。その代わりにスピーカー搭載モデルを2つご紹介します。
スピーカー搭載モデル
ASUS TUF Gaming VG28UQL1A
VG28UQL1Aは28インチ4K、リフレッシュレート144Hzのスピーカー搭載ゲーミングモニターです。
スピーカーサイズは2W×2と一般的です。
このモニターのメリットは極めて美しい画像でゲームを楽しめる事です。
DCI-P3 90%という広い色域(一般的なモニターは72%が目安です)、DisplayHDR400対応の高いコントラスト表現能力、色数10億7千万色の滑らかなカラーグラデーションがゲームを盛り上げます。
このモニターはFreeSyncのみならず、Adaptive-Sync, G-SYNCの3大Sync技術全てに対応していますので、パソコンとつないで使うときにも安心です。
このモニターにはHDMI2.1端子が2口搭載されています。(HDMI2.0端子も搭載されていますので、差し込む端子を間違えないように注意しましょう)
VG28UQL1AはAmazonでも楽天市場でも購入可能ですが、価格面ではAmazonでの購入がお得なようです(2023年11月調べ)
Acer NITRO XV282KKVbmiipruzx
XV282KKVbmiipruzxは28インチ4K、リフレッシュレート144Hzのスピーカー搭載ゲーミングモニターです。
スピーカーサイズは2W×2と一般的です。
主要スペックでは上で紹介しているASUS TUF Gaming VG28UQL1Aとガチ被りのライバルモニターです。
VG28UQL1Aと比べてこのモニターを選ぶメリットは色精度の値がΔE<1と小さく、より正確な色を表現できることです。一方デメリットは対応しているSync技術の種類が限られることです。
このモニターはFreeSync Premiumに対応しています。HDMI2.1端子が2口搭載されています。
XV282KKVbmiipruzxはAmazonでも楽天市場でも購入可能です。調査時点ではAmazonは在庫切れ、楽天市場には在庫がありました。(2023年11月調べ)
スピーカーレスモデル
該当なし
32インチ4K解像度のモニター
32インチ4K解像度のモニターは価格帯が高いこともあってどのモニターを選んでも所謂ハズレはありません。(HDMI2.1搭載だけは必ず押さえないといけない事には注意してください)
PS5に使えるモニターのうち、スペック重視とコスパ重視でそれぞれ1モデルだけ厳選し紹介します。
スペック重視モデル
ASUS ROG Swift PG32UQ
PG32UQは32インチ4K、リフレッシュレート144Hzのスピーカー内蔵ゲーミングモニターです。
このモニターはPS5対応を明言しています。
このモニターのメリットは画質が極めて美しいことです。DCI-P3 98%、HDR10&DisplayHDR600対応と32インチ4Kモニターの中でも頭一つ飛び出した画像の美しさを誇ります。
また搭載されているスピーカーが5W×2と大型である事もメリットです。
スペック重視モデルとしての紹介ですが、価格面ではミドルクラスでありスペックとコスパを良いところでバランスさせているモニターだと言えるでしょう。
このモニターには大きなデメリットは見当たりません。
このモニターはFreeSync Premium Proに対応しています。HDMI2.1端子を2口搭載しています。
XV282KKVbmiipruzxはAmazonでも楽天市場でも購入可能です。調査時点ではAmazonは在庫切れ、楽天市場には在庫がありました。(2023年11月調べ)
コスパの良いモデル
JAPANNEXT JN-315IPS144UHDR
JN-315IPS144UHDRは31.5インチ4K解像度、リフレッシュレート144Hzのスピーカー搭載ゲーミングモニターです。
搭載されているスピーカーは3W×2と一般的です。
このモニターはPS5対応を明言しています。
コスパの良いモデルとしての紹介ですが、画質面でもかなり高い性能を有しています。
色域はDCI-P3 90%、HDR10&DisplayHDR400対応とこのクラスの中でも上位のスペックです。
ちなみに、JAPANNEXTってどこのメーカー?という疑問を持つ人も多いと思います。このメーカーは日本留学経験があるフランス人が日本好きになり国内で起業したという異色の日本メーカーです。都内に拠点があります。
このモニターはFreeSyncに対応しています。HDMI2.1端子を1口搭載しています。(HDMI2.0端子も搭載されていますので、差し込み先を間違えないようにしましょう)
JN-315IPS144UHDRはAmazonでも楽天市場でもYahooショッピングでも購入可能です。調査時点ではAmazonは在庫切れ、楽天市場には在庫がありました。(2023年11月調べ)
43インチ4K解像度のモニター
このサイズのモニターはコスパ重視と呼べるモデルがありませんでした。その代わりとしてとても光るスペックのモニターを2つご紹介します。
スペック重視モデル
ASUS ROG Strix XG43UQ
XG43UQは43インチ4K、リフレッシュレート144Hzのゲーミングモニターです。
DisplayHDR1000に対応し、DCI-PC 90%の色域を誇る極上の美しさの画像に加え、10W×2の大型スピーカーがゲーミングを盛り上げます。
このモニターはVA液晶と呼ばれる種類の液晶を使っています。VA液晶はバックライトの光を遮光するのが得意で暗いシーンをしっかり暗く映し出せる液晶です。流行りのIPS液晶だと白っぽくなってしまうというデメリットがありますが、VA液晶ではその様にはなりにくいです。
その代わりのデメリットとして色再現性が低いという点があるのですが、このモニターは色精度ΔE<2を謳っていますのでその点もしっかり考えて設計されたモニターと言えます。(色精度ΔE<2はクリエイター向けモニターと同水準です)
XG43UQはDisplayHDR1000とも相まって、ゲーミングモニターとして最高峰の綺麗な映像でゲームを楽しめるモニターです。
このモニターはFreeSync Premium Proに対応しています。HDMI2.1端子が2口搭載されています。HDMI2.0端子も搭載されているので差込口を間違えないように注意しましょう。
XG43UQはAmazonでも楽天市場でもYahooショッピングでも購入可能です。調査時点では在庫切れになっていました。(2023年11月調べ)
失敗しないPS5用モニターの選び方 まとめ
本日は「失敗しないPS5用モニターの選び方」についてお届けしました。
本記事を参考にしていたでければ、ゲーミングモニターになじみのない方でもPS5で使えるゲーミングモニターを失敗なく選んで頂けると思います。
楽しいゲーミングライフを送ってください!
ここまでお読みいただきありがとうございました。