PHILIPS 271E1D/11レビュー

今回は、PHILIPSのPCモニター「PHILIPS 271E1D/11」のレビューをお届けします。


PHILIPS 271E1D/11のレビューサマリー

おすすめ度
 (4)

★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。


★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。

★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。


PHILIPS 271E1D/11は、最近では中々見かけないDVI-D端子を搭載した27インチフルHDモニターです。

色彩面ではsRGB 102%とやや広めで色彩に優れるスペックです。輝度の250cd/m2はフルHDモニターとしては一般的なレベルですが、PHILIPS社の他のモニターと比べるとやや低めの値です。総じていえば、フルハイビジョンモニターとしては一般的なレベルの画質であると言えます。

入力端子としては一般的なHDMI端子だけでなく、VGA端子とDVI-D端子が搭載されています。どちらも旧式のPCとの接続に必要になる端子なのですが、特にDVI-D端子を搭載しているモニターは珍しいです。DVI-D端子で接続して使いたいという方にとってはかなり限られた選択肢の1つとなるでしょう。

付属のスタンドは画面のチルト角だけが稼働するスタンドです。モニターの高さを調整することが出来ないという点はこのモニターを選ぶデメリットの1つとなります。スピーカーも搭載されていません。

価格帯は27インチフルHDモニターとしては最もお買い求めやすい価格帯に当たります。

以上を総合的に勘案し、PHILIPS 271E1D/11は「普通に使える27インチフルHDモニターであり、DVI-D端子で接続したい方にとっては極めて有力な選択肢の1つとなるモデル」であると評価します。

総合評価★4つとします。

PHILIPS 271E1D/11はAmazonでも楽天市場でも販売されています。実売価格はAmazonの方が下でした。(2023年11月調べ)



PHILIPS 271E1D/11の特徴を解説

PHILIPS 271E1D/11

カタログスペック

PHILIPS 271E1D/11のカタログスペックです。とても色域の広いパネルを搭載しています。輝度の250cd/m2は一般的なレベルではありますが、PHILIPS社のモニターとしてはやや低めのスペックです。入力端子としてDVI-Dを搭載しているのは最近では珍しいですね。

メーカーPHILIPS
型番271E1D/11
発売2019年7月
画面サイズ27インチ
液晶種類非光沢 IPS
解像度FHD(1920×1080)
色数約1677万色
色域sRGB 102%
NTSC 88%
輝度250 cd/m2
コントラスト比1000:1
HDR対応非対応
描画速度75Hz, 4ms
入力端子HDMI × 1
DVI-D × 1
VGA × 1
USB PD
USBハブ
(USB-C接続時)
スタンド機能〇:上下角調整
×:高さの調整
×:左右首振り
×:画面の回転
VESAマウント
フリッカーフリー
薄型ベゼル
スピーカー非搭載
Sync技術FreeSync

主要スペックのみを抜粋表示しています。
より詳細のスペックはPHILIPS 271E1D/11の公式ホームページにて確認してください。

画質面では普通のフルハイビジョンモニターと同等

PHILIPS 271E1D/11の色域はsRGB 102%, NTSC 88%で、この値は競合製品と比較すると広めのスペックです。

このスペックが優れているとRGB各色の深みが増します。PHILIPS 271E1D/11は競合製品と比較するとより深みのある色を表示可能なモニターです。

輝度の250cd/m2という値は競合製品と同等レベルの値ではありますが、PHILIS社のモニターは300か350cd/m2のモニターが多いので、このモニターはPHILIS社のモニターの中ではやや暗めの部類です。

画質面の総評としては、普通のフルハイビジョン画質と同等程度というレベルです。

このレベルであればデスクワークなどでは普通に使えますし、動画を観たり画像をいじったりすることも可能ですので、普段使いで使いやすいモニターであると言えます。

ゼロベゼル設計は嬉しい

PHILIPS 271E1D/11はゼロベゼル設計になっています。ベゼルの幅と液晶の非表示エリアを合わせた幅は5.3mmしかありません。

この値は同様の設計をしている競合製品と比べてもかなり薄いです。(一般的には10mmを下回るとゼロベゼルと謳うメーカーが多いです)

このようにベゼルの幅が狭いと、「全体の見た目がとてもスマートに見える」「本体サイズが小さく収まり省スペース」「複数のモニターを並べたときに表示範囲がシームレスにつながる」というメリットがあります。

このモニターを購入して単独で利用するという方にはあまり恩恵はありませんが、パソコン本体の画面などもう1枚のモニターも利用される方にはとても恩恵の大きい設計です。

DVI-D端子搭載はとても珍しい

PHILIPS 271E1D/11には接続端子としてHDMI端子とDVI-D端子、そしてVGA端子が搭載されています。

特にDVI-D端子搭載は珍しく、この端子で接続したいと思われている方にとっては極めて貴重な選択肢の1つとなります。また、最近は搭載しないモニターも増えてきたVGA端子も搭載されていますので、こちらも嬉しい設計です。

スタンドの稼働個所は少ないが、ケーブル収納機能付き

PHILIPS 271E1D/11にスタンドは可動部が少なく、画面のチルト角のみが調整可能です。

画面の高さ調整が出来ないのはこのモニターを選ぶデメリットの1つです。

このスタンドはスタンドの背部に溝が存在し、そこにケーブルを這わせるようにして収納することが出来ます。
スタンドに穴が開いていてそこにケーブルを通すタイプはよく見ますが、このタイプは少し珍しい作りです。

安心の5年保証付き

PHILIPS社のモニターには手厚い保証が付いています。

通常パネルやバックライトは1年間、それ以外は3年間という保証内容が一般的なのですが、このモニターの保証期間は5年間となっています。


PHILIPS 271E1D/11の総合評価

総合評価

PHILIPS 271E1D/11を選ぶメリット

  • 普通に使えるスペックのパネル
  • ゼロベゼルデザイン
  • ケーブルを整理整頓できるスタンド
  • VGA端子およびDVI-D端子搭載

PHILIPS 271E1D/11を選ぶデメリット

  • PHILIPS社の他のIPS液晶モニターと比べると輝度がやや低い
  • 画面の高さの調節が出来ない
  • スピーカー非搭載

総合評価


おすすめ度
 (4)

PHILIPS 271E1D/11は、最近では中々見かけないDVI-D端子を搭載した27インチフルHDモニターです。

色彩面ではsRGB 102%とやや広めで色彩に優れるスペックです。輝度の250cd/m2はフルHDモニターとしては一般的なレベルですが、PHILIPS社の他のモニターと比べるとやや低めの値です。総じていえば、フルハイビジョンモニターとしては一般的なレベルの画質であると言えます。

入力端子としては一般的なHDMI端子だけでなく、VGA端子とDVI-D端子が搭載されています。どちらも旧式のPCとの接続に必要になる端子なのですが、特にDVI-D端子を搭載しているモニターは珍しいです。DVI-D端子で接続して使いたいという方にとってはかなり限られた選択肢の1つとなるでしょう。

付属のスタンドは画面のチルト角だけが稼働するスタンドです。モニターの高さを調整することが出来ないという点はこのモニターを選ぶデメリットの1つとなります。スピーカーも搭載されていません。

価格帯は27インチフルHDモニターとしては最もお買い求めやすい価格帯に当たります。

以上を総合的に勘案し、PHILIPS 271E1D/11は「普通に使える27インチフルHDモニターであり、DVI-D端子で接続したい方にとっては極めて有力な選択肢の1つとなるモデル」であると評価します。

PHILIPS 271E1D/11はAmazonでも楽天市場でも販売されています。実売価格はAmazonの方が下でした。(2023年11月調べ)



競合製品との比較

PHILIPS 272S1AE/11

こちらのモニターもDVI-D端子を搭載した27インチフルHDモニターです。

画質面のスペックでは同等です。違いはスタンドの機能(デザインも結構違います)とスピーカー搭載されていることです。

デメリットとしては、実売価格はこちらのモニターの方が上であることです。

272S1AE/11を選ぶメリット

  • 画面の左右首振りと高さ調整、縦画面化が可能
  • スピーカー搭載

272S1AE/11を選ぶデメリット

  • やや価格が上である

PHILIPS 272E2FE/11

こちらも同じくPHILIPS社の27インチフルHDモニターです。

こちらのモニターは色域がsRGB 113.1%とさらに広く、さらに輝度も350cd/m2ととても明るいので、フルハイビジョン画質の明るくキレイな映像を映し出すことが出来ます。また画面の高さ調整が出来るスタンドが付属している点もメリットです。

デメリットとしてはDVI-D端子が搭載されていないのと、若干ですが実売価格が上となります。

DVI-D端子が不要という方はこちらのモニターの方が価格と性能のバランスが良いと思いますので、一度チェックしてみては如何でしょうか?

272E2FE/11を選ぶメリット

  • 色域がより広く輝度も350cd/m2なので、より明るくキレイな映像を映させる
  • 画面の高さ調整が可能

272E2FE/11を選ぶデメリット

  • DVI-D端子は搭載されていない
  • 実売価格が若干上である

PHILIPS 271E1D/11のレビューまとめ

本記事は、PHILIPS社のPCモニター「PHILIPS 271E1D/11」のレビューをお届けしました。

タロウ
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この記事が皆様のモニター選びのお役に立てること、そして皆様が買ってよかったと思えるモニターに出会える事を願っています!

最後までお読みいただきありがとうございました。