今回はBenQ社製28インチモニター「BenQ EW2880U」のレビューをお届けします。
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
BenQ EW2880Uは、
色域の広い4Kパネルと拘りのサウンドシステムを搭載した28インチ4Kモニターです。
画質面ではDCI-P3 90%の広い色域が深みある色彩の映像を映し出します。HDR10に対応していますので、映画やゲームなどで良くある暗い部分の微妙な明るさの表現であったり、物凄く明かるシーンの微妙な明るさの差を綺麗に描き出すことが可能です。
一方で、輝度300cd/m2, コントラスト比1000:1は4Kモニターとしては標準的なスペックです。この辺りは販売価格とのバランスであると言えます。
treVoloサウンドシステムを搭載しているのもEW2880Uの大きな特徴の1つです。やや大ぶりの3W×2のスピーカーを搭載しており、音質に拘った調整がなされています。PCモニターはTVと異なり音質に拘るモデルは多くありませんので、この音への拘りはこのモニターを選ぶ大きなメリットの1つとなります。
またEW2880Uにはミュートを含む音量調整や入力ソースの切り替え操作が可能なリモコンが付属しています。特に音量操作は映画鑑賞の際に出番が多い嬉しい機能です。(その度毎にモニターのスイッチを操作していては興ざめです)
接続端子としては、DisplayPortやHDMIに加え、60Wまで給電可なUSB-C端子が付いており利便性も高いモニターです。
価格帯の面では4Kモニターとしてはエントリーモデルとミドルクラスの間位に位置します。搭載されている機能の豊富さやこのモニターの個性を考えるととてもお買い得なモデルであると言えます。
このモニターのデメリットとしては、映像体験をさらに追及するのであればDisplayHDR600以上が付いていても良かったな、ということとUSB-C接続端子があるのにUSBハブ機能が搭載されていない点が勿体ないな、という事です。ただし、どちらも価格帯を考えると非搭載は納得の割り切りではあります。
以上を総合的に勘案し、BenQ EW2880Uは「動画視聴などのエンターテインメント体験に拘ったモニターであり、その様な使い方をする方にはイチオシのコストパフォーマンスにも優れたモデル」であると評価します。
総合評価は本サイト最高評価の★5つです。
BenQ EW2880UはAmazon、楽天市場、Yahooショッピングで購入可能です。価格面ではAmazonが最もお買い得でした。Yahooショッピングで価格が安いお店を見つけましたが、中古品でしたのでご注意ください。(2023年3月調べ)
ジャンプできる目次
BenQ EW2880Uの特徴を解説
カタログスペック一覧
BenQ EW2880Uのカタログスペック一覧です。DCI-P3 90%と色域がとても広いのと、treVoloサウンドシステム搭載、USB-C入力端子搭載あたりが目を引きます。
より詳細のスペックは公式HPで確認できます。
高色域パネル+HDR技術は映画やゲーミング向き
BenQ EW2880Uの画質は映画やゲーミングに向いている画質です。色域のDCI-P3 90%は4Kモニターとしてはミドルクラスのスペックです。十分に綺麗な映像を映し出せるパネルです。
色域よりも画質に与える影響が大きいと言われるHDR技術ですが、EW2880UはHDR10に対応しています。さらにコンテンツや仕様環境に合わせてコントラストを調整するBenQ社独自のHDR補正技術も搭載されています。
映画やゲームなどの際には凄く明るいシーンや凄く暗いシーンの微妙な明るさの差を上手く表現することが大切です。(そうでないと真っ黒になってしまったり真っ白になってしまって何もとても見にくくなってしまいます)
その様なシーンの表現能力を上がるのがHDR技術です。BenQ EW2880UはHDR10対応に加え独自のHDRiも搭載していますので、映画やゲーム向きであると言えます。
HDRの更に上位の規格として、モニタの性能規格であるDisplayHDRと言うのがあるのですがEW2880Uはそれには対応していません。この辺りは価格とのバランスを見た割り切りポイントだと思います。
最上位のモニターの様に極上の美しさとまでは言えませんが、4K画質の極めて綺麗な映像を楽しめるとてもコスパの良いモニターである事には間違いありません。
拘りのサウンド機能も魅力的
BenQ EW2880Uには、BenQ社拘りのtreVoloサウンドシステムが搭載されています。
搭載されているスピーカーは3W×2とミドルクラスのサイズですが、細部にわたり調整されており臨場感のあるサウンド体験が可能です。
モニターについているスピーカーはおまけ程度の位置づけの場合が大多数で、サウンド体験を謳う製品はBenQ社が唯一と言っても良いほど希少です。
スピーカーから音を出して映画鑑賞を楽しむ、という使い方をされる方にはとても嬉しいモニターです。
ちなみに、treVoloサウンドシステムの音質への相当なもので、拘りのウーファーによる画面振動を防ぐため、マルチポイントサスペンションを採用したりしています。
長時間利用を快適にするスタンド+嬉しいリモコン付き
映画鑑賞を楽しむには長時間快適に視聴できることが大切です。このためにはスタンドの調整機能も大事なポイントとなります。
BenQ EW2880Uはスタンドにもコストを掛ける設計となっており、画面の上下向き、左右の首振り、そして高さが調整可能となっています。
また、さらに快適に利用するためにモニターアームの取り付けも可能です。
さらにBenQ EW2880Uにはリモコンも付属しています。
このリモコンは音量を調整したいときやミュートしたいときなどに活躍します。いちいちモニターのボタンを操作するのは億劫である上に没入感を妨げます。リモコンが付いているモニターも珍しいのでこの点もEW2880Uならでわの拘りポイントの1つです。
接続端子は充実
BenQ EW2880Uの接続端子はとても充実しています。DisplayPort v1.4×1口とHDMI 2.0が2口に加え、60W給電可能なUSB-C端子も搭載されています。
これだけ搭載されていればパソコンだけでなく、ゲーム機やレコーダー、iPadなどとも接続可能です。様々なソースと接続して動画を楽しむことが出来る嬉しい設計です。
パソコン側の端子が足りなくてお悩みの方はこの特集記事に解決方法あります
目の健康にも配慮
BenQ EW2880Uはアイケア技術も様々搭載しています。代表的なフリッカーフリーやブルーライト軽減機能は勿論のこと、赤外線センサーで休憩のタイミングを提案してくれる「アイリマインダー」と言った技術も搭載されています。
ついつい没頭してしまう人にも安心な配慮がされたモニターです。
BenQ EW2880Uの総合評価
BenQ EW2880Uを選ぶメリット
- 映画やゲームに適した高色域パネル+HDR10対応
- 没入感を高めるtreVoloサウンドシステム
- 長時間視聴を楽にする高機能スタンド
- ちょっとしたシーンで嬉しいリモコン付き
- 豊富な接続端子
- 様々なアイケア技術を搭載
BenQ EW2880Uを選ぶデメリット
- 画質だけに着目するともっとコスパの良い製品がある
- DisplayHDR技術には非対応
- USB-C接続可能モニターに多いUSBハブ機能は省略されている
総合評価
BenQ EW2880Uは、
色域の広い4Kパネルと拘りのサウンドシステムを搭載した28インチ4Kモニターです。
画質面ではDCI-P3 90%の広い色域が深みある色彩の映像を映し出します。HDR10に対応していますので、映画やゲームなどで良くある暗い部分の微妙な明るさの表現であったり、物凄く明かるシーンの微妙な明るさの差を綺麗に描き出すことが可能です。
一方で、輝度300cd/m2, コントラスト比1000:1は4Kモニターとしては標準的なスペックです。この辺りは販売価格とのバランスであると言えます。
treVoloサウンドシステムを搭載しているのもEW2880Uの大きな特徴の1つです。やや大ぶりの3W×2のスピーカーを搭載しており、音質に拘った調整がなされています。PCモニターはTVと異なり音質に拘るモデルは多くありませんので、この音への拘りはこのモニターを選ぶ大きなメリットの1つとなります。
またEW2880Uにはミュートを含む音量調整や入力ソースの切り替え操作が可能なリモコンが付属しています。特に音量操作は映画鑑賞の際に出番が多い嬉しい機能です。(その度毎にモニターのスイッチを操作していては興ざめです)
接続端子としては、DisplayPortやHDMIに加え、60Wまで給電可なUSB-C端子が付いており利便性も高いモニターです。
価格帯の面では4Kモニターとしてはエントリーモデルとミドルクラスの間位に位置します。搭載されている機能の豊富さやこのモニターの個性を考えるととてもお買い得なモデルであると言えます。
このモニターのデメリットとしては、映像体験をさらに追及するのであればDisplayHDR600以上が付いていても良かったな、ということとUSB-C接続端子があるのにUSBハブ機能が搭載されていない点が勿体ないな、という事です。ただし、どちらも価格帯を考えると非搭載は納得の割り切りではあります。
以上を総合的に勘案し、BenQ EW2880Uは「動画視聴などのエンターテインメント体験に拘ったモニターであり、その様な使い方をする方にはイチオシのコストパフォーマンスにも優れたモデル」であると評価します。
BenQ EW2880UはAmazon、楽天市場、Yahooショッピングで購入可能です。価格面ではAmazonが最もお買い得でした。Yahooショッピングで価格が安いお店を見つけましたが、中古品でしたのでご注意ください。(2023年3月調べ)
競合製品との比較
サウンドへのこだわりと言う意味ではEW2880Uはオンリーワンの存在なので、同等のサウンドシステムを搭載した競合製品はありません。ここでは一般的なスピーカー搭載モデルのうちスペックや価格帯が近い製品を紹介します。
ASUS TUF Gaming VG289Q1A
このモニターはゲーミングモニターと銘打っていますが、描画速度も価格帯も汎用モニター同等の28インチモニターです。その代わりに画質にはかなりのこだわりを持ったモニターです。
色域はsRGB 120%, DCI-P3 90%ととても広く、HDR10にも対応しています。輝度は350cd/m2とEW2880Uよりやや上のスペック、コントラスト比1000:1は同等のスペックです。
搭載しているスピーカーは2W×2なのでEW2880Uと比べるとやや小ぶりです。
実売価格面ではこちらのモニターの方が低めですのでサウンドへの拘りはそれ程でもなく、画質の良いHDR対応のモニターをお探しの方には有力な選択肢となると思います。
Acer NITRO VG280Kbmiipx
こちらもゲーミングモニターと謳っていますが汎用28インチモニターです。
EW2880Uと同等のDCI-P3 90%の色域のパネル、HDR10対応、2W×2のスピーカーを搭載しています。
こちらもお求めやすい価格帯の製品ですので価格チェックしてみては如何でしょうか?
BenQ EW2880Uレビューのまとめ
本日はBenQ社のEW2880Uをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てることを願っています。