今回は、Acer社のPCモニター「Acer AlphaLine KA272Abmiix」のレビューをお届けします。
KA272Abmiixの後継機種としてKB272Abmiixという型番もすでに販売されています。
主要スペックの違いはありません。パネル本体が0.3kg重たくなっていること、水平入力周波数が最大85Hz→83Hzに代わっていることから、内部基盤周りのマイナー変更があったようです。また、スペックシートからゼロフレームの表現が消えていますが、デザイン上の変更はありません。
現時点では両方とも購入可能です。実売価格を比較してよりお求めやすい方を購入することをおすすめします。
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競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
Acer AlphaLine KA272Abmiixは、VA液晶を採用したコストパフォーマンスの良い27インチフルHDモニターです。
このモニターの後継機種としてKB272Abmiixという型番も発売されています。内部の変更のみでスペック上の違いはありません。
採用しているVA液晶は最近主流となっているIPS液晶に比べて白黒をハッキリと描画できるという特徴がある液晶です。この性能を表すコントラスト比は3000:1となっており、IPS液晶の1000:1よりもかなり高い値です。
色彩を示す性能である色域NTSC 72%はフルハイビジョンモニターとして一般的な値です。このモニターの画質は事務作業を主とするデスクワークにより適していると言えます。
接続端子はHDMIとVGA端子が搭載されています。この2つが付いていると最近のパソコンからかなりの旧式パソコンまで幅広いパソコンと接続可能です。最近はVGA端子を省略するモニターも多くなってきていますので、この点はこのモニターのメリットとなります。
スタンドはとてもシンプルなスタンドです。画面のチルト角のみが調整可能となっています。画面の調整自由度が低いことはこのモニターを選ぶデメリットとなり得ます。VESAマウントが搭載されていますのでモニターアームを取り付けることは可能です。
スピーカーは搭載されています。サイズは2W×2と標準的なサイズです。
価格帯は27インチフルHDモニターとしては最安クラスに位置します。
以上より、Acer AlphaLine KA272Abmiixは「シンプルな作りながらも事務作業に適した作りであり、コストパフォーマンスもかなり良い。事務作業メインで利用するモニターを探されている方には有力な選択肢となるモニター」であると評価します。
総合評価は本サイト最高評価の★5つとします。
ジャンプできる目次
Acer AlphaLine KA272Abmiixの特徴を解説
Acer AlphaLine KA272Abmiixのカタログスペックです。VA液晶としては一般的なスペックのパネルを中心としたシンプルな構成となっていますね。
メーカー | Acer |
型番 | AlphaLine KA272Abmiix |
発売 | 2020年10月 |
画面サイズ | 27インチ |
液晶種類 | 非光沢 VA |
解像度 | FHD(1920×1080) |
色数 | 約1670万色 |
色域 | NTSC 72% |
輝度 | 250 cd/m2 |
コントラスト比 | 3000:1 |
HDR対応 | 非対応 |
描画速度 | 75Hz, 1ms |
入力端子 | HDMI 1.4 × 2 VGA × 1 |
USB PD | |
USBハブ (USB-C接続時) | |
スタンド機能 | 〇:上下角調整 ×:高さの調整 ×:左右首振り ×:画面の回転 |
VESAマウント | 〇 |
フリッカーフリー | 〇 |
薄型ベゼル | 〇 |
スピーカー | 2W×2 |
Sync技術 | FreeSync |
主要スペックのみを抜粋表示しています。
より詳細のスペックはAcer AlphaLine KA272Abmiixの公式ホームページにて確認してください。
KA272Abmiixの画質は事務作業などのオフィスワークでとても使いやすい画質です。
搭載されているVA液晶はコントラスト比に優れるという特徴のある液晶です。事務作業メインで利用される方は白背景の黒文字での作業が多いかと思いますが、この際コントラスト比が高いとよりハッキリと文字を読み取ることが可能です。
色域のNTSC 72%と輝度250cd/m2はフルハイビジョンモニターとしてはよく見かけるスペックの値ですので、普通にキレイな映像を映し出せるモニターです。
KA272Abmiixはゼロ・フレームデザインを採用しています。
これは液晶パネルの周りのフレーム(特に上側と左右)を薄くしたつくりです。
このデザインのメリットは大きく3つあります
- スッキリとした見た目になる
- 省スペースになる
- マルチモニターで使うときに境目が気にならない
特に3つ目の境目が気にならないという効果は大きく、モニターをまたぐマウスの操作が格段になりやすくなるというメリットがあります。このモニター単体ではなくてノートパソコン本体のモニターも使うというような方には特に大きなメリットです。
KA272Abmiixの接続端子は必要十分な構成となっています。
最も汎用的に使われるHDMI端子が搭載されていることは勿論のこと、旧型のPCと接続するのに必要なVGA(ミニD-sub15ピン)端子も搭載されています。最近はVGA端子を省略するモニターも増えてきている中、このモニターを選択するメリットの1つであると言えます。
KA272Abmiixのスタンドはとてもシンプルなスタンドです。
スタンドの可動部はチルト角のみとなっていて、画面の高さの調整や首振りは出来ません。
画面の高さ調整が出来ないという点はやや気になります。特に背中や首など身体が痛くなりやすいという方にはデメリットになり得ます。
KA272Abmiixは2W×2のステレオスピーカーを搭載しています。
このスピーカーのサイズは27インチフルHDモニターとしては標準的な大きさです。
スピーカーが搭載されていることで動画を観る際などに便利ですので、モニターの活用範囲が大きく広がります。
Acer AlphaLine KA272Abmiixの総合評価
Acer AlphaLine KA272Abmiixを選ぶメリット
- デスクワークで使いやすい高コントラスト比(3000:1)のVA液晶採用
- 見た目も美しくマルチモニターで役立つゼロフレームデザイン
- 必要十分な接続端子構成
- 2W×2のステレオスピーカー搭載
- クラス最安レベルの価格帯
Acer AlphaLine KA272Abmiixを選ぶデメリット
- 画面の高さ調整が出来ない
- IPS液晶のモニターと比べると色鮮やかさでは劣る
Acer AlphaLine KA272Abmiixは、VA液晶を採用したコストパフォーマンスの良い27インチフルHDモニターです。
このモニターの後継機種としてKB272Abmiixという型番も発売されています。内部の変更のみでスペック上の違いはありません。
採用しているVA液晶は最近主流となっているIPS液晶に比べて白黒をハッキリと描画できるという特徴がある液晶です。この性能を表すコントラスト比は3000:1となっており、IPS液晶の1000:1よりもかなり高い値です。
色彩を示す性能である色域NTSC 72%はフルハイビジョンモニターとして一般的な値です。このモニターの画質は事務作業を主とするデスクワークにより適していると言えます。
接続端子はHDMIとVGA端子が搭載されています。この2つが付いていると最近のパソコンからかなりの旧式パソコンまで幅広いパソコンと接続可能です。最近はVGA端子を省略するモニターも多くなってきていますので、この点はこのモニターのメリットとなります。
スタンドはとてもシンプルなスタンドです。画面のチルト角のみが調整可能となっています。画面の調整自由度が低いことはこのモニターを選ぶデメリットとなり得ます。VESAマウントが搭載されていますのでモニターアームを取り付けることは可能です。
スピーカーは搭載されています。サイズは2W×2と標準的なサイズです。
価格帯は27インチフルHDモニターとしては最安クラスに位置します。
以上より、Acer AlphaLine KA272Abmiixは「シンプルな作りながらも事務作業に適した作りであり、コストパフォーマンスもかなり良い。事務作業メインで利用するモニターを探されている方には有力な選択肢となるモニター」であると評価します。
競合製品との比較
同じメーカーのシリーズ違いの競合製品です。こちらのモニターも27インチフルHDです。
KA272Abmiixとは液晶の種類が異なり、こちらのモニターは最近主流のIPS液晶を採用しています。IPS液晶はとても色鮮やかでキレイな映像を映すことが出来るという特性があります。一方でKA272AbmiixのVA液晶と比べるとコントラスト比は落ちるため、事務作業メインのデスクワークに適しているのはKA272Abmiixの方です。
同じような価格帯ですので、どちらが使い方にあっているか選択してみると良いのではないでしょうか?
同一スペックの後継機種と記載したKB272Abmiixとは微妙に型番が違うことに注意しましょう。
KB272bmix を選ぶメリット
- IPS液晶採用で色鮮やか(画像メインで使われる人向き)
KB272bmix を選ぶデメリット
- コントラスト比では1000:1と劣る(デスクワークには不向き)
こちらはオフィスワーク向けモニターの代名詞と言えるDell社の競合製品です。27インチフルHDのモニターです。
S2721HSもIPS液晶を採用しておりとてもキレイな映像を映し出せる反面、コントラスト表現性能はKB272bmixに劣ります。このモニターは画面の高さ、左右の首振り、縦画面化が可能な高機能スタンドが付属しています。
一方でスピーカーは非搭載です。また実売価格もやや上がります。
オフィスワークでとても使いやすい仕上がりのモニターですので、ぜひチェックして見ましょう。
S2721HSを選ぶメリット
- IPS液晶搭載でより色鮮やか
- 画面の高さ調整、左右首振り、縦画面化が可能なスタンド搭載
S2721HSを選ぶデメリット
- スピーカーが搭載されていない
- 実売価格がやや上がる
Acer AlphaLine KA272Abmiixのレビューまとめ
本記事は、Acer社のPCモニター「Acer AlphaLine KA272Abmiix」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てること、そして皆様が買ってよかったと思えるモニターに出会える事を願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。