今回は、AOCのゲーミングモニター「AOC C24G2/11」のレビューをお届けします。
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
AOC C24G2/11は
正確で鮮やかな色彩に拘った1000R曲面の23.6インチ165Hzゲーミングモニターです。
色彩面でのスペックは競合製品から完全に頭1つ抜けています。sRGB 120%, NTSC 99%, DCI-P3 91%と極めて広い色域でとても深みのある色の表示が可能であることに加え、色差Delta < 2で正確な色を表示することも可能です。
色彩面では24インチ付近の165Hzゲーミングモニターの中でトップクラスです。
コントラスト表現性能としてはコントラスト比に優れるVA液晶を採用しており、素のポテンシャルはかなり高い設計です。惜しいのはHDR技術には対応していない事と、最大輝度が250cd/m2とやや低めのスペックであることです。コントラスト表現性能全体としては、ぎりぎりのバランスをとった設計というところです。
印象的な曲面パネルは1000Rとその他の曲面ディスプレイと比較するとややきつめのカーブがつけられています。没入感を重視した設計と言えます。
デメリットとしてはHDMI2.0端子は搭載していませんので、HDMI接続をすると最高リフレッシュレートは144Hzになることが挙げられます。スピーカーも搭載していません。
FreeSync Premiumに対応しています。
以上を総合的に勘案し、AOC C24G2/11は「1000Rとややきつめのカーブの曲面ディスプレイと頭一つ抜けた高い色彩性能で高い没入感を得られるモニター」であると評価します。
総合評価は★4つとします。
AOC C24G2/11はAmazonでも楽天市場でもYahooショッピングでも購入可能です。価格面ではAmazonか楽天市場がお買い得でした。(2023年11月調べ)
ジャンプできる目次
AOC C24G2/11 の特徴を解説
カタログスペック
AOC C24G2/11のカタログスペックです。1000Rとややきつめのカーブが付けられたディスプレイが最も目立ちますが、極めて広い色域と色差スペック公開であることも大注目です。
最高水準の色彩を映し出す1000R曲面パネル
AOC C24G2/11の最大の特徴は1000Rの曲率が付けられた曲面ディスプレイです。
曲面画面の場合、1500R程度の製品が多いのですがそれと比べるとこのモニターはややきつめのカーブとなっています。この設計の狙いはより深い没入感を得るためにあると思われます。
正直、24インチ付近のサイズでは少しくらいカーブがついていても没入感はそれほどではありません。そのためより深い没入感を得られることを狙いこの様な設計をしたのだと予測します。没入感重視という方には嬉しい設計です。
AOC C24G2/11は色彩面で極めてハイスペックなモニターです。
sRGB 120%, NTSC 99%, DCI-P3 91%と極めて広い色域に加え、色差ΔE<2というスペックはクリエイター向けのエントリーモデルと同等の水準です。
最近のゲームは本当にキレイな映像を売りにするタイトルが多くなってきています。そのようなゲームをこのモニターでプレイすることでよりリアルなゲーミング体験が可能となります。
快速165Hzの描画速度でゲーミングを有利に
AOC C24G2/11の最高リフレッシュレートは165Hzで応答速度は1msです。このスペックはゲーミングモニターとしてはやや速いスペックです。
リフレッシュレートが上がると高速で動く物体の動きをあたかもゆっくり動いているかのように知覚するという効果が知らています。この効果により高いリフレッシュレートのモニターでプレイすることで敵の動きを的確に捉えることが可能になり、より有利なゲーミングが可能となります。
画面のカクツキなどの発生を抑えるSync技術として、AOC C24G2/11はFreeSync Premiumに対応しています。
DisplayPortでの接続が推奨
AOC C24G2/11にはDisplayPortとHDMI、D-SUB端子と3種類の入力が用意されていますが、入力端子ごとに最大リフレッシュレートが異なることには注意しましょう。
DisplayPort接続時には165Hz, HDMI接続時には144Hz, D-SUB接続時には60Hzです。
HDMIやD-SUB接続で利用するにはこのモニターは勿体ないと思います。
ゲーミングモニターをD-SUB端子接続で利用される方は少ないかと思いますが、HDMI接続したい方はそれなりにいると思います。そのような方はより価格帯が低めの144HzのゲーミングモニターまたはHDMI2.0端子搭載のモニターを選ぶことをおすすめします。
パソコン側の端子が足りなくてお悩みの方はこの特集記事に解決方法あります
画面の位置調整自由度は高い
AOC C24G2/11の画面の位置調整自由度はかなり高めです。
画面の上下向き、左右首振り、画面の高さの調整が可能です。可動域は一般的なレベルです。
長時間ゲームをプレイされる方にはこの点は重要なメリットとなります。
AOCはLCDモニター製造世界一の会社の独自ブランド
AOC社をご存じない方も多いと思いますので簡単に紹介します。
AOCはLCDモニター製造で世界一のシェアのTPV社の独自ブランドで、全世界でモニターを販売されています。
コスパ路線のモニターを多く手掛けていますがハイスペックモニターも手掛けるなど、かなりの実力と実績を有する会社です。
AOC C24G2/11の総合評価
AOC C24G2/11を選ぶメリット
- 没入感を高めるややきつめの1000R曲面画面
- 極めて広い色域&色差ΔE<2による色彩性能の高さ
- コントラスト性能に優れるVA液晶採用
- 165Hzと高速描画による有利なゲーミング体験
- 画面の位置調整自由度の高いスタンド
AOC C24G2/11を選ぶデメリット
- HDR技術には非対応
- HDMI接続時にはリフレッシュレートが144Hzに制限される
総合評価
AOC C24G2/11は
正確で鮮やかな色彩に拘った1000R曲面の23.6インチ165Hzゲーミングモニターです。
色彩面でのスペックは競合製品から完全に頭1つ抜けています。sRGB 120%, NTSC 99%, DCI-P3 91%と極めて広い色域でとても深みのある色の表示が可能であることに加え、色差Delta < 2で正確な色を表示することも可能です。
色彩面では24インチ付近の165Hzゲーミングモニターの中でトップクラスです。
コントラスト表現性能としてはコントラスト比に優れるVA液晶を採用しており、素のポテンシャルはかなり高い設計です。惜しいのはHDR技術には対応していない事と、最大輝度が250cd/m2とやや低めのスペックであることです。コントラスト表現性能全体としては、ぎりぎりのバランスをとった設計というところです。
印象的な曲面パネルは1000Rとその他の曲面ディスプレイと比較するとややきつめのカーブがつけられています。没入感を重視した設計と言えます。
デメリットとしてはHDMI2.0端子は搭載していませんので、HDMI接続をすると最高リフレッシュレートは144Hzになることが挙げられます。スピーカーも搭載していません。
FreeSync PremiumとAdaptive-Syncの両方に対応しています。
以上を総合的に勘案し、AOC C24G2/11は「1000Rとややきつめのカーブの曲面ディスプレイと頭一つ抜けた高い色彩性能で高い没入感を得られるモニター」であると評価します。
AOC C24G2/11はAmazonでも楽天市場でもYahooショッピングでも購入可能です。価格面ではAmazonか楽天市場がお買い得でした。(2023年11月調べ)
競合製品との比較
Dell S2422HG
AOC C24G2/11と同じくVA液晶の曲面ディスプレイ165Hzゲーミングモニターです。
こちらのモニターは1500RとAOC C24G2/11よりもやや緩めのカーブとなっています。(このくらいの値が曲率ディスプレイとしては一般的です)
こちらのモニターを選ぶメリットはHDMI2.0端子が搭載されており、HDMI接続でも最高リフレッシュレート165Hzを発揮できることです。
一方でデメリットとしては、色彩面では一般的なモニター並みの性能であることです。
実売価格はほぼ同等です。このモニターはFreeSync Premiumにのみ対応しています。
HDMI接続される予定の方で曲面画面のゲーミングモニターをお探しの方はこちらのモニターもチェックしてみましょう。
Acer NITRO VG242YPbmiipx (VG2)
ほぼ同等の価格帯で画質に優れた平面画面の23.8インチ165Hzのゲーミングモニターです。
こちらのモニターを選ぶメリットは、DisplayHDR400に対応しており最高輝度も400cd/m2と明るくコントラスト表現性能に優れるテント、HDMI2.0端子が搭載されておりHDMI接続での最高リフレッシュレートが165Hzである点、スピーカーが搭載されている点が挙げられます。
実売価格としてはやや上がってしまうことがデメリットです。
AOC C24G2/11のレビューまとめ
本記事は、AOCのゲーミングモニター「C24G2/11」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てることを願っています。