今回は、IODATAのPCモニター「IODATA EX-LDGCQ271DB」のレビューをお届けします。
★5:おすすめ度上位10%:超厳選おすすめモデル
購入をおすすめできるモデルのうち、おすすめ度が上位10%に入る超厳選されたモデルにのみ★5を付与します。★5を獲得したモデルは「おすすめ度上位10%の超厳選おすすめ 「★5」モデル一覧」で確認できます。
★4:おすすめ度上位30%:かなりおすすめ出来るモデル
競合製品と比べてかなり魅力的なモデルです。
★3:購入をおすすめできるモデル
この評価を付けるモニターには「可もなく不可もない普通の製品」「鋭い個性を持つが万人受けしない製品」の2パターンあります。後者の場合はその個性に魅力を感じる人にとっては十分に魅力的なモデルです。
IODATA EX-LDGCQ271DBは、27インチQHD解像度としては珍しい10bitカラー(10億7374万色)対応のADS液晶モニターです。
10bitカラー対応は嬉しいのですが、肝心かなめの色域が非公開となっておりその色彩性能は高いとは言えません。また最大輝度も250cd/m2とやや暗めのスペックとなっています。
ゲーミングディスプレイと銘打って販売されていますが、最高リフレッシュレートは60Hz, 応答速度も5msと汎用モニター同等のスペックです。一般的にゲーミングモニターと呼ばれるのは最高リフレッシュレート144Hz以上のモデルが多いので、それらと比べると描画速度面ではかなり見劣りします。
内部遅延を低減する機能が搭載されていますので、QHD解像度でプレイ可能で60Hzで動作する家庭用ゲーム機を接続して使うのには適しているかもしれません。
HDMI端子が3つも搭載されているという一風変わった個性がありますので、沢山の機器を繋ぎたい人には嬉しいモニターです。
価格面では27インチQHDモニターとして最もお求めやすい価格帯となっています。
以上より、IODATA EX-LDGCQ271DBは「色彩面に拘らない方で27インチQHDモニターをお探しの方には選択肢となり得るモニター」であると評価します。
総合評価★2つです。
ジャンプできる目次
IODATA EX-LDGCQ271DBの特徴を解説
IODATA EX-LDGCQ271DBのカタログスペックです。
メーカー | IODATA |
型番 | EX-LDGCQ271DB |
発売 | 2018年5月 |
画面サイズ | 27インチ |
液晶種類 | 非光沢 ADS |
解像度 | QHD(2560×1440) |
色数 | 10億7374万色 |
色域 | 非公開 |
輝度 | 250 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
HDR対応 | 非対応 |
描画速度 | 60Hz, 5ms |
入力端子 | DisplayPort × 1 HDMI × 3 |
USB PD | × |
USBハブ (USB-C接続時) | × |
スタンド機能 | 〇:上下角調整 〇:高さの調整 〇:左右首振り 〇:画面の回転 |
VESAマウント | 〇 |
フリッカーフリー | 〇 |
薄型ベゼル | × |
スピーカー | 2W×2 |
Sync技術 |
主要スペックのみを抜粋表示しています。
より詳細のスペックはIODATA EX-LDGCQ271DBの公式ホームページにて確認してください。
IODATA EX-LDGCQ271DBは27インチQHDモニターでは希少な10bitカラー対応です。
これにより、一般的な27インチQHDモニターの表示色である約1677万色を大きく上回る10億7千万色を表示可能です。
表示可能な色数が多いとカラーグラデーションがとても滑らかでキレイに表示可能です。
10bitカラー対応はとても嬉しいのですが、EX-LDGCQ271DBは残念ながら色域が公開されていません。この値は発色に関するとても大切な値であり、この値を非公開なまま10bitカラーに対応したとしても嬉しさは限定されています。
IODATA EX-LDGCQ271DBの最高リフレッシュレートは60Hz, 応答速度は5msです。この値は汎用モニターと同等のスペックでゲーミングモニターとしては不足です。
一般的にゲーミングモニターと呼ばれるのは、リフレッシュレート144Hz以上の高速描画が可能なモニターです。その観点からするとこのモニターはゲーミングモニターではなくデスクワークなどで使う汎用モニターに分類されます。
このモニターを出力リフレッシュレートが60Hzの家庭用ゲーム機に繋いで遊ぶという選択肢はありだと思います。モニター内部の信号処理を工夫して描画の遅れを抑える設計となっていますのでその点はメリットとなります。
IODATA EX-LDGCQ271DBにはDisplayPort端子が1つとHDMI端子が3つ搭載されています。
HDMI端子はパソコンだけでなく家庭用ゲーム機などとも接続できる極めて汎用性の高い端子です。この端子が3口も搭載されているというのはなかなか見かけない作りです。
HDMI端子が沢山あるとその分だけ多くの機器を接続できますので、デスクトップパソコン、ノートパソコン、ゲーム機など沢山繋いで使うよという方にはメリットとなると思います。
IODATA EX-LDGCQ271DBにはリモコンが付属しています。
このリモコンで操作できるのは、「モニターの電源ON/OFF」「音量」「画面の明るさ」「入力ソースの切り替え」「画面モード(色調などの設定値のセット)の切り替え」などです。
画面モードの切り替えを使う方は多くないかもしれませんが、特に音量や入力ソースの切り替えは便利だと思います。
リモコンが付属しているモニターはかなり希少です。操作性の良さを重視される方には大きなメリットとなると思います。
IODATA EX-LDGCQ271DBのスタンド機能は充実しています。画面の位置調整機能として以下が可能です。
- 上向き20°、下向き3°の範囲での画面の上下向き調整
- 110mmの範囲での高さ調整
- 左右130°の範囲での画面の首振り
- ピボットでの縦画面化
特に画面の高さ調整が出来るのが長時間利用するときに大事なポイントとなります。
またピボットも可能であり、パソコン側で設定することなく自動的に縦画面に切り替わる便利なソフトウェアも提供されいます。これも便利なポイントです。
IODATA EX-LDGCQ271DBの総合評価
IODATA EX-LDGCQ271DBを選ぶメリット
- 10bitカラー対応でカラーグラデーションを滑らかに表示できる
- 内部遅延を低減する設計がされている
- HDMI端子が3口も搭載されており、複数機器との接続に強い
- 高機能スタンドが搭載されており、長時間でも快適に利用できる
- ゲームや動画視聴で役立つスピーカーが搭載されている
- 素早い操作を可能にするリモコン付き
IODATA EX-LDGCQ271DBを選ぶデメリット
- 色域が非公開である
- 描画速度は汎用モニターと同等のレベル
IODATA EX-LDGCQ271DBは、27インチQHD解像度としては珍しい10bitカラー(10億7374万色)対応のADS液晶モニターです。
10bitカラー対応は嬉しいのですが、肝心かなめの色域が非公開となっておりその色彩性能は高いとは言えません。また最大輝度も250cd/m2とやや暗めのスペックとなっています。
ゲーミングディスプレイと銘打って販売されていますが、最高リフレッシュレートは60Hz, 応答速度も5msと汎用モニター同等のスペックです。一般的にゲーミングモニターと呼ばれるのは最高リフレッシュレート144Hz以上のモデルが多いので、それらと比べると描画速度面ではかなり見劣りします。
内部遅延を低減する機能が搭載されていますので、QHD解像度でプレイ可能で60Hzで動作する家庭用ゲーム機を接続して使うのには適しているかもしれません。
HDMI端子が3つも搭載されているという一風変わった個性がありますので、沢山の機器を繋ぎたい人には嬉しいモニターです。
価格面では27インチQHDモニターとして最もお求めやすい価格帯となっています。
以上より、IODATA EX-LDGCQ271DBは「色彩面に拘らない方で27インチQHDモニターをお探しの方には選択肢となり得るモニター」であると評価します。
競合製品との比較
27インチQHD解像度の非光沢IPS液晶モニターです。このモニターは10bitカラーには対応していませんが、HDR10にも対応しておりコントラスト表現性能には優れます。
価格面でもよりお買い得なモニターですので是非チェックしてみましょう。
27QN600-BAJPを選ぶメリット
- 色域が公開されていて安心して購入できる(sRGB 99%)
- 最大輝度350cd/m2と明るく、HDR10にも対応しておりコントラスト表現性能が高い
- お求めやすい価格帯
27QN600-BAJPを選ぶデメリット
- 10bitカラーには対応していない
- スタンドの調整機能は限定されており、画面の上下向きのみ調整可能
- スピーカーが搭載されていない
デスクワークで使う27インチQHDモニターをお探しの方にぜひチェックしてもらいたい競合製品です。こちらのモニターは色域sRGB 99%とデスクワークに丁度良いパネルに極めて利便性の高いUSB-C入力端子を備えています。
デスクワーク向けに最もおすすめ出来る27インチQHDモニターですので一度チェックしてみては如何でしょうか?
S2722DCを選ぶメリット
- デスクワーク向きのパネル搭載
- 利便性の高いUSB-C端子搭載
- USB-C端子経由で最大65Wの電力をノートパソコンに給電可能
- USBハブ2口が利用可能
- スピーカーが3W×2と大きい
- 薄型ベゼルで使いやすい
S2722DCを選ぶデメリット
- 10bitカラーには対応していない
IODATA EX-LDGCQ271DBのレビューまとめ
本記事は、IODATA社のPCモニター「EX-LDGCQ271DB」のレビューをお届けしました。
この記事が皆様のモニター選びのお役に立てること、そして皆様が買ってよかったと思えるモニターに出会える事を願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。